『レインボーシックス シージ』ガジェットメタ脱出への第一歩、AshやJäger弱体化を含むY5S4変更点ひとまとめ

 

Ubisoftは11月9日、『レインボーシックス シージ』のイヤー5シーズン4「Operation Neon Dawn」の詳細情報を発表した(関連記事)。それに伴い、Y5S4 プレシーズンデザイナーノートが公開。本稿では、既存オペレーターとゲーム全般の仕様変更をまとめてご紹介していく。


ガジェットメタからの脱出

ここ数シーズン、トップランク帯やプロシーンでは、展開型シールドをはじめとした防弾ガジェットを破壊するためのリソースが攻撃側の大きな負担となっている。そして、それが『レインボーシックス シージ』の本質を欠いているのではないか、そもそも面白いのかという議論が活発になされてきた。

Ubisoftはこの環境を「ゲームの健全性に支障を来している」とし、脱出する第一歩をようやく踏み出す。大変喜ばしい仕様変更であり、今後の『レインボーシックス シージ』の命運を左右するといっても過言ではないだろう。デザイナーノートの中で、防弾ユーティリティの減少が繰り返し強調されている。具体的には、一部のオペレーターからの展開型シールド没収や、投擲物(投げもの)を無効化するオペレーターの仕様変更となる。

既存オペレーターの仕様変更

攻撃オペレーター

Hibana 
・X-Kairos(ペレット)の射出数を2発、4発、6発から選択可能へ

これによりHibanaが1ラウンドで開けることのできるハッチの数が増え、攻撃側の選択肢が増える。射線を作る側面の大きなガジェットが、より強化されたと言える。なお、アーマーパネル破壊には2つ、ハッチの破壊には4つのペレットを消費する。

Ash

・スタングレネードの代わりに、クレイモアを追加
・ブリーチング弾の所持数を2発から3発に増加
・ブリーチング弾のダメージを90から50に軽減

Dokkaebi

・スタングレネードの代わりにフラググレネードを追加

Twitch

・ブリーチングチャージの代わりにスタングレネードを追加

Zero

・フラググレネードの代わりにハードブリーチングチャージを追加


防衛オペレーター

Echo

・有刺鉄線の代わりに展開型シールドを追加
・YOKAIドローンのクローキング機能を撤廃

トップランク帯やプロシーンでの高いBAN率を踏まえ、YOKAIドローンに対する弱体化を実施。しかし展開型シールドを得たことと、YOKAIドローンの動くカメラ&プラント阻止という大きすぎるアビリティの前には霞む。

Valkyrie

・展開型シールドの代わりにインパクトグレネードを追加

Jäger

・ADSの仕様変更により、1つの投射物を無効化するたびに10秒のクールダウンが設けられる。

Wamai

・展開型シールドの代わりにインパクトグレネードを追加
・MAG-NETの数が5から4に減少
・MAG-NETシステムの自己破壊時の爆発を撤廃

なお、ADSとMAG-NETの相互関係は以下となる。置く場所には注意が必要だ:
・2つのガジェットが同じ距離にある場合、ADSが優先して無効化する
・MAG-NETが無効化する際の軌道がADSの無効化範囲と重なった場合はADSが発動

その他の仕様変更

ここからはゲーム全般の仕様変更だ。

・エリア外警告の仕様変更
防衛オペレーターが建物の外に出た際、攻撃側へ位置が示されるまでの時間が2秒から1秒に短縮。また、位置表示までの画面も刷新。攻撃側がラウンド序盤に感じ得るフラストレーションの軽減を目的としていると説明されている。

・Tachankaの「耐え」撤廃
リワーク後のTachankaは、Zofiaと同様にWithstand(耐え)が備わることが発表されていたが、テストサーバーでは撤廃されている。実装前から弱体化されるTachankaの明日は果たしてどうなる。

・補強にかかる時間の短縮
補強時の所要時間が5.5秒から4.5秒に短縮。Y5S3ではチームで10枚の補強を共有する仕様となり、1人がより多くの補強をするシーンが見られるようになったためだと推測される。

・ランクマッチマッププールの変更
リワークされたSkyscraper(高層ビル)が追加され、Outback(アウトバック) が削除。

大きな変更点は以上となる。恒例となっているオペレーター値下げやプレイの快適性向上といった細かな変更点は「Operation Neon Dawn」の公式ページを参照してほしい。詳細は明かされていないが、「3Dウェポンスキン」が気になるところだ。『レインボーシックス シージ』は5年前に発売されたゲームということもあり、コスメティックアイテム類のバリエーションは、その後にリリースされたタイトルと比べ見劣りする部分も見られる。一歩一歩改善されていくことに期待したい。筆者としては、『VALORANT』や『Apex Legends』でお馴染みの特殊なエフェクトを含んだスキンなどが実装されると嬉しい。

PC版のプレイヤーは、これらの変更点が盛り込まれたテクニカルテストサーバーがプレイ可能だ。ライブラリからインストールして是非プレイしてほしい。また、アジア地域の強豪チームが激突する「NOVEMBER SIX MAJOR」のアジア太平洋地域大会が11月25日~11月29日に渡って開催され、全試合日本語配信が行われる。Ubisoftアカウントと連携したTwitchアカウントで公式チャンネルから視聴すると、ゲーム内で使用できるチャームも手に入るので、是非観戦してほしい。