幻想スタイリッシュ大玉転がし『Mørkredd』Xbox/PC向けに発表。闇に殺される世界を、協力プレイで照らし出せ


パブリッシャーのAspyr Mediaは10月15日、協力パズルアクション『Mørkredd』を発表した。対応プラットフォームはXbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam/Windows Store)。Xbox Game Passにも収録される。2020年12月の配信を予定しているという。
 

 
「Mørkredd」はノルウェー語で暗闇への恐怖を意味しており、暗がりの中で満月のように光り輝く球体がキーアイテムとなる。人ひとりぶんの背丈ほどの大きさがあり、大玉転がしのように移動することになる。ステージはいずれも暗闇に包まれており、オーブの発光だけが唯一の道しるべになることがわかる。

本作はCo-opプレイに対応することがアナウンスされており、球体の運搬だけでなくふたりのキャラクターを操作してのパズルも求められてきそうだ。動画ではふたりで協力してボートを漕ぐ場面のほか、ひとりが装置を稼働させて戸を開けている間に、もうひとりがオーブを転がして通路をとおり抜けるシーンも。一方、両名が床のスイッチを踏むことで行手が開けるという一幕もあるが、ここではオーブは黒く小さな姿になっている。転がして運ぶだけでなく、縮んだ状態のオーブは浮遊してある程度自立した動きが可能となるようだ。
 

 
注目したいのは22秒ごろ。ふたりのキャラクターがすれ違う際、ひとりが光源を遮り、もうひとりが影の中に入ってしまう。その瞬間、暗闇に入った方の人物は溶けて跡形もなくなってしまうのだ。この世界における闇は危険な領域であるらしく、オーブで周囲を照らし続けることの重要性が垣間見える。壁を回転させることで光が照らす範囲を操作するギミックもあるようだが、闇雲に解こうとすれば命の危険にかかわるだろう。さらに真っ黒いナメクジのようなものに襲われる場面もあり、敵の攻撃をかい潜りながら進むアクション要素も含まれるようだ。

開発を手がけるHyper Gamesはノルウェーに拠点をおくインディースタジオ。過去作には「嘔吐」で道を切り拓くアクションゲーム『EGGGGG』や、スムージーづくりに励むアドベンチャー『Smoothie, Alfie Atkins』などがある。独特のアートワークを確立してきたものの、ポップで可愛らしい従来のスタイルに比べて『Mørkredd』はソリッドな質感。初の3Dタイトルということもあって、ダークファンタジーな世界観をいかに描き出すか、スタジオにとって挑戦的なタイトルといえるだろう。

本作の原点は2017年に開催されたゲームジャムで「恐怖」をお題に出されたのをきっかけとしており、シンプルな松明を持ち歩くアイデアから大きな球体状の光源へと進化を遂げたとのこと。長い冬を暗がりに閉ざされて過ごす、ノルウェーの文化も大きく作風に関わっているという。
 

 
なお本作は当初、PC/Mac/Nintendo Switch向けのリリースをアナウンスしていたが、その後コンソールはXbox Series X専売に切り替わったようだ。『Mørkredd』はXbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam/Windows Store)向けに、2020年12月のリリースを予定している。

【UPDATE 2020/10/16 13:37】
対応プラットフォームの記載を修正。