カプコン小野義徳氏、この夏に同社を退社へ。いちゲーマーとして新たな『ストリートファイター』ブランドの発展を見守る

Image Credit : カプコン
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カプコンの小野義徳氏は8月9日、この夏をもって同社を退社することを、自身のTwitterアカウントを通じて明らかにした。

小野氏は1994年にカプコンに入社し、『ストリートファイターZERO』や『ストリートファイターIII』にてサウンドを担当。その後も『新 鬼武者 DAWN OF DREAMS』や『モンスターハンター フロンティア』などのプロデューサーを務めてきた。そして『ストリートファイターIV』以降は、カプコン執行役員として『ストリートファイター』シリーズをはじめとする同社の格闘ゲーム全体の統括プロデューサーを担当。ブランカのフィギュアと共に国内外のイベントを飛び回り、ファンに愛されてきた人物として知られる。

今回の発表にて小野氏は、まず新型コロナウイルスの影響を受けてオンライン開催となった『ストリートファイターV』の世界大会「CAPCOM Pro Tour Online 2020」について、プレイヤーやコミュニティなど関係者のサポートによって開催にこぎつけることができたとし、感謝の言葉を述べる。また、『ストリートファイター』ブランドには長く携わってきたと振り返っている。同シリーズには良い時もそうでない時もあり、またシリーズにブランクが生じた時期もあったが、10年余りの間このブランドを温かくサポートしてくれたプレイヤーへの感謝で、小野氏の心は満たされているとのこと。

そして小野氏は、『ストリートファイター』シリーズを含むブランドマネジャーとしての役職を辞任し、約30年務めたカプコンを、この夏に退社することを表明した。理由については明らかにしていない。

『ストリートファイター』シリーズの今後については新たな世代が担うとし、引き続き素晴らしい仕事をしてくれるものと信じているとコメント。新たな『ストリートファイター』ブランドがどのように発展していくのか、普通のいちゲーマーとして見届けることを楽しみにしているとした。

*交流の深いバンダイナムコの原田勝弘氏は、小野氏へ感謝の言葉を贈った。

最後に小野氏は、『ストリートファイター』シリーズのエグゼクティブ・プロデューサーとして、今年はイベント会場にて皆と一緒に「昇竜拳」をできなかったことが心残りだとし、「3 2 1 SHORYUKEN!」の言葉で発表を締めくくった。

小野義徳氏は、カプコン退社後の活動プランについては触れていないが、同氏の今後の活躍を期待したい。

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