ゲームフリークのRPG『リトルタウンヒーロー』Steamにて7月1日リリースへ。Toby Fox氏が楽曲提供

 

ゲームフリークは6月17日、同社が手がけるオリジナルRPG『リトルタウンヒーロー』のSteam版を7月1日にリリースすることを明らかにした。本作は2019年にNintendo Switch版、2020年4月にPS4版がリリースされた作品で、今回新たにSteam向けに展開される形。価格については明らかになっていないが、Nintendo Switch/PS4のDL版は税込2700円で販売されており、Steam版もそれに近いものになるだろう。

※ 動画はNintendo Switch版の公式PV

『リトルタウンヒーロー』は、ヒラメキを力に変えるRPGだ。主人公となる赤毛の少年ピッケルは、とある小さな村で“村の外に出てはいけない”というお城との約束を守り、村の外への憧れを抱きつつも平和に暮らしていた。そんなある日、おとぎ話の中にしか存在しないと思われていた巨大なマモノが村に突如現れる。ピッケルは村を守るため、炭鉱で拾った不思議な「赤い石」の力を奮い、マモノたちに立ち向かう。マモノを倒していくうちに、赤い石やマモノに隠された秘密に近づいていくという。


本作の特徴は、カードゲームライクな戦闘システムだ。カードとなるのは毎ターン1つずつひらめく「アイデア」。アイデアには攻撃用、防御用、さらに特殊な効果を持つものがあり、アイデアをマモノとぶつけあって戦うことになる。このアイデアは、ひらめいた時点では「フワット」した状態で戦闘に使うことができない。使用するには「キリョク」を消費してアイデアを「ガチット」した状態に固める必要がある。カードゲームに慣れた方は、フワットしたアイデアを手札のカード、アイデアを使用可能な状態にするためのキリョクをコストと置き換えれば理解しやすいかもしれない。

ガチットしたアイデアには攻撃力と耐久力があり、マモノのガチットしたアイデアにぶつけると、ぶつけ合ったアイデアの攻撃力分だけ耐久力が減っていく。耐久力が無くなったガチットしたアイデアは「ブレイク」状態となって壊れる仕組み。そして、マモノのガチットしたアイデアを全てブレイクすると「オールブレイク」という状態になる。マモノがオールブレイクになった状態で、さらに攻撃できるガチットしたアイデアがあれば「チャンスターン」に突入。チャンスターンになることで、はじめて本体に攻撃することができる。マモノの本体を攻撃し、体力となる「ハート」をすべて壊すことができれば勝利となるわけだ。なお、ピッケルが思い浮かべるアイデアには限りがあり、アイデアが尽きるまでにマモノと決着を着ける必要がある。マモノの特性や戦局に応じた的確な一手をじっくりと考えて、チャンスターンをつかもう。


マップ上には、幼馴染でいたずらっ子のネズや、同じく幼馴染でいつも明るい少女シプーなど、冒険のサポートをしてくれる仲間が点在している。戦闘中にマモノに攻撃を与えたり、「キリョク」を回復したりと、さまざまなサポートを行ってくれるようだ。さらにマップ上には大砲などのギミックも設置されている。仲間やギミックを活用することも戦況を有利にするための重要な要素となる。

本作では戦闘に勝利、もしくはクエストを完了することで「ヒラメキ」と呼ばれるポイントを獲得できる。ヒラメキを消費することでアイデアの強化が可能。どのアイデアを強化していくのかはプレイヤー次第。強化を重ね、より強大なマモノに立ち向かっていこう。


アイデアを武器にするユニークな戦闘システムが特徴となる本作。ディレクターを務めるのは、競馬場のレースを“ソリティア”に見立てた『ソリティ馬』を手掛けた田谷正夫氏。楽曲は、『Undertale』の作曲を担当したToby Fox氏と、『ポケットモンスター』シリーズの作曲を担当した佐藤仁美氏の豪華タッグによって制作されている。戦闘システムもさることながら、温かみのあるビジュアルに添えられるBGMも魅力的な作品になっている。

ヒラメキを力に変えるRPG『リトルタウンヒーロー』のSteam版は、7月1日にリリース予定だ。