推理ADV『シャーロック・ホームズ:罪と罰』PS4版配信開始。プレイヤーの選んだ人物を“犯人にできる”高自由度ミステリー

 

ウクライナのデベロッパーFrogwaresは3月13日、『シャーロック・ホームズ:罪と罰』をPlayStation 4向けに配信開始した。価格は4620円で、日本語字幕に対応している。なお、国内ではSteam版に加え、Xbox One版も『Sherlock Holmes: Crimes and Punishments Redux』として配信されている。

*日本版トレイラー、日本語字幕表示に対応。

『シャーロック・ホームズ:罪と罰』は、名探偵シャーロック・ホームズを主人公とするアーサー・コナン・ドイルの小説をもとにした推理アドベンチャーゲームだ。ホームズとなったプレイヤーは、主に「ブラック・ピーター」や「消えた臨時列車」などの原作小説で描かれた、殺人や失踪、盗難など6つの事件を追う。

本作のゲームプレイにおいては、ホームズの探偵としての秀でた才能を表現するシステムを導入している。たとえば容疑者の身なりなど細かい特徴から人物像を導き出したり、事件現場の怪しい場所を見出したり、また物証の状態から情報を読み取ることが可能。また聞き込みや尋問などもおこない、入手した各情報を組み合わせて推論を立てながら事件解決へと結びつけるのだ。容疑者が真犯人として罰せられるのか、無罪放免となるのかはプレイヤーの判断にかかっている。

『シャーロック・ホームズ:罪と罰』はもともと2014年リリースの作品だが、当時のパブリッシャーFocus Home Interactiveとの契約終了時に、各販売ストアの管理に必要なIDの引き渡しを拒否されたため、開発元FrogwaresはSteam版を除き販売継続を断念。同スタジオはFocus Home Interactiveの対応に不満を示しながらも、ほかのタイトルと共に一旦ストアから取り下げざるを得なくなった(関連記事)。

その後、Frogwaresは自主販売をおこなっていく方針に切り替え、小規模な内部チームの努力もあり、2020年に入って本作の販売を順次再開。もともとは英語版だったXbox One版が日本語版として1月に配信再開され、そして今回PS4版が日本では初めて登場した形だ。

*海外版ゲームプレイトレイラー

Frogwaresは、ゲーム作品としての「シャーロック・ホームズ」を商標登録してシリーズ作を多数手がけており、また昨年には「クトゥルフ神話」をモチーフにしたサスペンスアドベンチャーゲーム『The Sinking City』を新規IPとしてリリース。これらのタイトルに通じる、物語主体のシングルプレイの探偵モノは同スタジオの得意とするところ。そうした作品のファンであれば、今回配信開始された『シャーロック・ホームズ:罪と罰』をチェックしてみてはいかがだろうか。

『シャーロック・ホームズ:罪と罰』は、PS4およびPC(Steam)/Xbox Oneにて国内配信中だ。