銀行強盗Co-opFPS『PAYDAY 2』正式日本語対応。ボランティアの翻訳者が日本語ローカライズを担当


OVERKILL Softwareは3月3日、『PAYDAY 2』Steam版の対応言語に日本語を追加した。『PAYDAY 2』では、これまでも有志翻訳の日本語化Modにより、日本語字幕でプレイ可能だったが、今後はプロパティ内の言語タブから日本語を選ぶだけで日本語字幕が表示されるようになる。公式に実装された日本語字幕およびゲーム外の日本語翻訳は、陽春理樹氏がボランティアで担当しており、OVERKILLからも感謝の言葉が贈られている。

『PAYDAY 2』は、銀行に押し入り金庫に収められた金品を強奪する、協力型銀行強盗FPS。OVERKILL Softwareが開発し、2013年にリリースされた作品だ。プレイヤーは、銃を片手に強盗として店や銀行へ侵入。分厚い金庫の扉や警備員の巡回など、セキュリティを乗り越えて金品をせしめ、無事脱出を果たせばミッションクリアとなる。

ミッションによっても異なるが、警察に通報されないようにプランを立て、華麗な怪盗のように立ち回ることもできれば、通報を前提に重装備で固め、やってきた警察と戦争を繰り広げることも可能。小さな銀行や宝石店から盗む牧歌的なものから、大銀行の大金庫へと挑む壮大なミッション、絵画の展示された美術館へ忍び込んで芸術作品を盗み出したり、投票用のマシンに細工を施し不正の手助けをしたりと、長期的に行われてきたアップデートとDLCのリリースにより、銀行強盗に限らず多種多様な犯罪ミッションが用意されている。

ピストルからスナイパーライフル、グレネードまで取り揃えられた銃火器。 複数のクラスとスキルツリーによって、通信を妨害するECM Jammerを持ったステルス向きのビルドや、銃撃戦に向けてアーマーや火力を向上するビルドも可能。最大4人までのオンラインCo-opに対応し、豊富な難易度も搭載されている。新プロジェクトの開発にともない、2018年冬には開発が終了されていたが、2019年10月に方針を転換。以降は開発が再開され、新たなDLCのリリースやアップデートも行われている。

言語タブから日本語に設定した上でインストールを行い、実際にゲームを起動してみたところ、ミッションの概要分やオプションまでしっかり日本語化されており、日本人名は漢字に、日本語のスラングも使われていて、しっかり日本語で遊べる。また、武器の名前、スキン名、特定の実在人物や歌詞の引用など、一部は英語のまま残されているようだ。英語が残されていることについては、ボランティアで日本語翻訳を手がけている陽春理樹氏が、Twitter状で翻訳の方針についてコメントを公開している。

コメントによると、これらはマーケットプレイスでの検索への配慮や、日本語に翻訳することで特徴を失ってしまうものもあるため、あえて翻訳していないという。また、ジョブ名や人物名がカタカナ表記となっている点については、初心者や英語が苦手なプレイヤーでも遊べるようにという思いから、英語表記から変更。英語原文のカタカナ表記になっているため、海外のプレイヤーともある程度コミュニケーションが取りやすくなっているそうだ。

『PAYDAY 2』はSteamにて990円で販売中。翻訳者に感謝しつつ、金庫を破る算段を立てよう。

*陽春理樹氏のツイート

【UPDATE 2020/03/05 8:30】
記事終盤の文章が途切れていたため訂正