映画「ソニック・ザ・ムービー」特別映像公開。ゲームにも登場しなかった「ベビーソニック」を初披露


パラマウント・ピクチャーズは12月27日、映画「ソニック・ザ・ムービー」の特別映像を海外に先駆け日本先行で公開した。この映像では、ゲーム・アニメを含むこれまでの「ソニック」作品で過去一度も登場したことがなかった、幼少期のソニック「ベビーソニック」の姿が披露されている。

セガの『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズの世界観を基にした本作では、故郷を離れ遠い地球にやってきたソニックが、ひょんなことから出会った保安官トム(ジェームズ・マースデン)と相棒となる。そして、ソニックのスーパーパワーを狙うドクター・ロボトニック(ジム・キャリー)の野望を阻止するために大冒険を繰り広げる。

「ソニック・ザ・ムービー」の公式サイトでは、ソニックは地球にやってきて10年になることや、ひとり寂しく暮らしており仲間がほしいと願っていたなどの背景が説明されており、さらにソニックの知られざる誕生の秘密が明かされると告知している。今回公開された映像では、宇宙の果てにあるというソニックの故郷の平和な島が登場。ゲームのステージを彷彿させる環境をソニックが猛スピードで駆け抜けていくが、これが史上初お披露目となったベビーソニックだ。

小さな身体に短い足、あどけない表情など、ベビーソニックは名前どおり幼さを表現したかわいいキャラクターとなっている。一方で、島中を瞬く間に回れるほどのスピードをすでに持っているという。これまでに公開された映像では、相棒トムとのやり取りやドクター・ロボトニックとのバトルなどを見ることができ、その中では「オレたちの星を守るため地球にやってきた」とソニックが語るシーンもあった。映画では幼少期のソニックと共に、この辺りの物語も描かれるようだ。

初めて披露されたベビーソニックの姿に対しては、かわいいと好意的に受けとめる声もあれば、驚きや困惑を示す反応もあるが、映像が公開されたYouTubeでは多くの好評が投じられている状況だ。また、ベビーソニックがひまわりの花を差し出しているシーンにて、背景の木の上にいる謎のキャラクターに注目する人や、BGMはHyper Potionsが手がけた『ソニックマニア』のオープニング曲ではないかと指摘する人も見られる。

一方、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズの生みの親のひとりとして知られる中裕司氏はTwitterにて、「ハリウッドソニックは、カッコいい方向で作って欲しかったのに、可愛い方向が多くて何か残念ですね」とコメントしている。同氏はかねてより、両目が繋がっていないソニックのデザインへの違和感や、ソニックがほかの星から地球にやってきたという設定は初耳であることなどを投稿してきた。また、ソニックの知られざる誕生の秘密が明かされるという点には、「僕や大島(直人氏)が決めた物とは違うんでしょうか」と困惑した様子も。ただ、公開を楽しみにしているとも述べており、あくまで“別物”として興味を抱いているようだ。

なお、本作の特典付きムビチケ(前売り券)の販売が本日12月27日から開始されている。上映予定劇場で購入すると、ムビチケカードにベビーソニックのキーホルダーが付属。キーホルダーは数量限定かつ日本限定の激レアアイテムとのこと。ムビチケオンラインにて購入した場合は、ムビチケEメールタイプに加え、ベビーソニックの塗り絵を入手できる。価格は、一般が1400円、子供は900円(いずれも税込)となっている。

映画「ソニック・ザ・ムービー」は、2020年3月27日公開予定だ。