Nintendo Switch向け『ガンズ・オブ・マーシー』のPRには「田代まさし氏」の起用が検討されていた。配信前日にタイムリーな回避

フライハイワークスが明日11月7日に配信予定の『ガンズ・オブ・マーシー』のPRに、田代まさし氏の起用が検討されていたようだ。あまりにタイムリーな出来事だということで、話題を呼んでいる。『ガンズ・オブ・マーシー』はNintendo Switch向けのアーケード寄りのアクションゲームで、価格は税込1200円。

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田代まさし氏は「マーシー」の名前で親しまれるタレントだ。歌やトークなどマルチな才能を見せる反面、覚せい剤取締法違反により幾度も逮捕されており、芸能界への復帰と覚醒剤による逮捕を繰り返していた。2010年の逮捕以来、「覚醒剤から抜け出したタレント」として講演などをしており、完全に立ち直ったかのように見えたが、本日11月6日に覚醒剤取締法違反の疑いにより5度目の逮捕となった。経緯としては今年8月、田代氏の利用した宮城県塩釜市の宿泊施設で覚醒剤が見つかっており、今月6月に東京の杉並区で警察の職務質問を受けたところ覚醒剤を所持していたため、逮捕されたという(NHK NEWS WEB)。

そんな田代まさし氏を、『ガンズ・オブ・マーシー』のPRタレントとして起用しようとしていたのが、インディーパブリッシャーのフライハイワークス。理由はもちろん、同作に「マーシー」の文言が入っているからであろう。同社の代表取締役である黄 政凱氏が10月31日にTwitterにて、田代氏のPR起用を検討し断念していたことを明かしていた。発売前日に田代氏が逮捕されたということで、注目を集めており、該当する投稿のRTも伸びている。実際のところ、黄氏はどのような経緯で田代氏の起用を検討していたのだろうか。氏に話を訊いてみた。

黄氏によると、『ガンズ・オブ・マーシー』のローカライズ、デバッグを行っている最中に、どのようにこのソフトの情報を拡散しようかと考えていた時に「マーシー」という言葉が引っかかったという。「マーシー」といえば、やはり田代まさし氏。何かと話題が尽きない人物、そして田代氏がYouTubeでも活動していたこともあり、もし氏に実況プレイしてもらえば面白くなるのではないかと思っていたそうだ。また先日Eテレの番組に出演していた点も、「アリ」だと思える理由だったのだという。また黄氏は、個人的には「だいじょぶだぁ」が大好きだった世代だったようで、志村けん氏とセットで田代氏のことが大好きだったことも明かしている。「だいじょぶだぁ」は、黄氏の故郷である台湾のケーブルテレビでも毎日放映されていたそうだ。

なお『ガンズ・オブ・マーシー』はもともとモバイル向けに『Guns of Mercy』として海外向けに配信されていた作品。タイトル名自体は直訳である。

しかし前述したように、黄氏は「色々考えて見送りました」と語っていたように、最終的には田代氏へのPR依頼を断念している。筆者が“色々とは何か”と思い切って尋ねたところ、「何かとセンシティブなところで話題が尽きない方なので、何かあったらフライハイワークスじゃ処理しきれないかも、と思いまして」とかなり正直な気持ちを吐露してくれた。残念ながら、結果的に黄氏の懸念は的中してしまったわけだ。

田代氏を起用したとして、具体的にどのような起用を想定していたか尋ねたところ、黄氏は「実況プレイをしていただいて、その間に何か昔のノリでギャグでもやっていただければ面白い動画になるんじゃないかと。そんなことを考えていました」と回答。黄氏といえば社長業をしながらも、ゲーム実況活動も熱心。フライハイワークスのチャンネルにて長時間配信をおこなうほか、個人YouTuberとして活躍しており、日々『スプラトゥーン2』などをプレイし実況している。今年5月には個人チャンネルの収益化に成功しており、今年10月半ばにはYouTuberとしてさらなる飛躍を誓うなど、どちらが本業かわからないほどのガチっぷりを見せていた。もし未来が違えば、そんな黄氏と田代氏が並んで遊ぶ、何やら不思議なゲーム実況動画が配信されていたかもしれない。

しかしながら、最終的にはそうしたコラボはおこなわれず、田代氏は逮捕されてしまい、そしてフライハイワークスは諸々の問題を回避するという結果に終わっている。一方で『ガンズ・オブ・マーシー』は、発売前日に幸にも不幸にも注目を集める形になった。田代氏とフライハイワークスは、結果的にはなんの関わりもなかったわけだが、奇妙な縁を感じさせる。

※ 黄氏は、田代氏の逮捕を受けて「いい判断でした」と返信するユーザーに、「思いついた時はサイコーのアイデアだと思ったんですがね」とおどけている

なお『ガンズ・オブ・マーシー』は、11月7日までに購入すれば10%オフの1080円で購入可。黄氏に同作の魅力についてうかがったところ「Nintendo Switch版では、多人数でわちゃわちゃとプレイできるゲームが一定の支持を受けていると思いますので、ジャンル的にはアリかと考えたからです。」と回答。「雰囲気的に人気作の『Enter the Gungeon』を私が連想したというのも理由の1つです。Nintendo Switch版では、おすそ分けプレイもできるので、なおさら遊びやすいかと思います。」とも話してくれた。

フライハイワークスはローカライズだけでなく、良質な海外タイトルの国内発売にも定評がある。『ガンズ・オブ・マーシー』は海外版の評価も高く、今回の騒動により話題性が生まれただけでなく、きっと購入したユーザーを満足させてくれることだろう。同作はこちらから購入可能だ。

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