ラビッツの新作『Rabbids Coding』発表。ラビッツに掃除をさせながらコーディングを学ぶ教育ゲーム

 

Ubisoftは9月30日、ゲームと教育をテーマにしたイベント「Keys to Learn」をイギリス・ロンドンにて開催。この中で、「ラビッツ」の新作ゲーム『Rabbids Coding』をPC(Uplay)向けに発表した。10月8日から無料配信する。本作は7歳以上の子供を対象にした作品で、学校や家でコーディングを楽しく学ぶためのゲームだという。

近年は、プログラミングやソフトウェア開発に関わるスキルは必須になりつつあり、コンピュータの論理についての教育の重要さが増しているという。今回発表された『Rabbids Coding』では、ゲームを楽しみながらコーディングのコンセプトを学ぶことができる。教師が付きっきりで指導する必要はなく、子供がそれぞれのペースで自ら学びを進められるよう制作したとのこと。とはいえ、学校向けには教師が利用する手引き書も提供されるという。

ゲームの内容はというと、宇宙船を舞台にラビッツに掃除をさせるというもの。いたずら好きで常にハチャメチャなラビッツたちだが、マインドコントロール装置を装着させているためプレイヤーの指示に従ってくれる。ステージの床にすごろくのようなマスがあり、コーディングをおこなって、スタート地点から洗濯機のある場所までラビッツを移動させればクリアだ。

画面左側にあるメニューにてカードを使い、ひとつひとつの行動を順に並べてラビッツに指示を出すビジュアルプログラミング言語を採用するため、コーディングの事前知識は必要ない。上のステージ2のスクリーンショットでは、Move(移動)とTurn(方向転換)のカードが用意されており、MoveをForward(前)に、TurnはLeft(左)に設定して、途中で左に曲がって洗濯機まで行くよう指示を出している。

ステージは全32種類用意されるとのことなので、徐々に複雑なコースが登場し、カードの種類も増えていくことが予想される。ラビッツに対しては、目の前にソーセージを置いて誘い出すこともあるという。各ステージにはクリアまでにかかるアクション数の目標が設定されており、トライ&エラーを繰り返し、いかに効率の良いプログラムを組めるかといった要素もありそうだ。これがひいては子供の考える力をつけることにも繋がるのだろう。また、基本を学んだ後にはサンドボックス環境が提供され、自由に楽しむこともできるとのこと。

Ubisoftは、世界中の学校などの教育環境にて『Rabbids Coding』が利用されることを望むとコメントしている。なお、本作が日本でも配信されるのかどうかについては現時点では不明である。