『Dead by Daylight』PTBのver3.2.0実装。専用サーバーは殺人鬼の負担を重くした、「置き去りにされた者」他2種のパーク仕様変更

 

Behaviour Interactiveは本日9月4日、『Dead by Daylight』ver3.2.0のプレイヤーテストビルド(以下、PTB)を公開した。今回のPTBはDAY1とDAY2に分けられ、それぞれテストされるコンテンツが異なる。DAY1では専用サーバーのテスト、新ブラッドウェブ、パーティ管理システムの変更が行われ、DAY2では「Stranger Things」コンテンツが追加される。本記事内ではDAY1で変更・追加のあったコンテンツについてリポートを行なう。DAY2のリポートは別の記事にて行なう。DAY2は明日9月5日の深夜0時から開始予定だ。

 

専用サーバー

『Dead by Daylight』のゲーム体験はP2P通信方式という、ユーザーとユーザーを直接インターネット上で繋ぎ遊ばせるというマッチング方式をこれまで取ってきた。そのため安定性を中心に持続に関する制約が存在していた。回線に関する問題がこれまでにも多数報告されており、またユーザーがモラルやスポーツマンシップに欠ける行為を行ってもその記録を保存する方法がなかったため、害のあるプレイヤーの多くが野放しになってしまっていた。

それらの問題を解決するために、以前から告知をされていた専用サーバーが今回PTBにて実装・テストを行なうこととなった。専用サーバーのテストが行われるのはこれで2回目である。1回目は殺人鬼ナイトメアのリワークが実装されたPTBで行なわれていたが、PTB日程の途中から導入されたこと、告知も大々的なものではなかったことから、テストが行われていたことを知らなかったユーザーも多かったのではないだろうか。

pingが196ms

殺人鬼で遊ぶメリットとして、自らがマッチングホストとなるため回線を気にしなくて良いという点がある。しかし、専用サーバーの導入によって、殺人鬼もpingを気にして部屋を厳選する必要が出てきた。遊ぶ時間帯によっては、生存者のマッチングかと思ってしまうほど赤・黄色のpingが目立つ。普段から遊んでいるユーザーなら、チェイス中にラグが起こることの重大さがよく分かるだろう。また、殺人鬼が部屋に入ってから生存者のマッチングを行なうわけではなくなるため、生存者がパーティーを組んでいるかどうかを判断することが難しくなってしまった。

キャラクターの頭の上にランクとレベルが表示される

生存者で行なうマッチングはほぼこれまで通りだが、味方の生存者のランクとキャラクターのレベルが表示されるようになっている。

Behaviour Interactiveは、新機能や専用サーバーの特性をフルに活用するには時間がかかるとしているが、現段階でテストされている状態のものは、とてもユーザーが期待したものとはかけ離れているものだと筆者は感じている。専用サーバーに関する今後の計画の詳細については、数週間以内に新たに告知されるとのことだ。続報を待ちたい。

 

パークの仕様変更

・「置き去りにされた者」

生存者が自分一人になると発電機の修理速度が55/65/75%上昇する。
この効果は修理が必要な発電機の数だけ重複する。

マッチ中最後の生存者となったとき、24/28/32m以内のハッチのオーラを表示する。

エンドゲームコラプスが導入されたことによって、実績・トロフィーを取ること以外に使い道のなかったこのパークの仕様が今回変更された。残り2人の生存者が2人ともこのパークを付けている場合、ゲームが泥沼化すること必至だ。

・「闇の感覚」

自分の手で発電機の修理を完了しなくてもパークの効果が発動するよう調整。

これまでは他人の手によって発電機が修理された場合、パークの効果が発動しなかったが、今後他人の修理完了でも発動するようになる。共通パーク「デジャヴ」は「闇の感覚」と似通った効果を持つが、こちらは既に他人の手によって発電機が修理されても効果が発動する仕様となっている。

・「消えゆく灯」

開始時、生存者の1人にオブセッション状態を付与する。
オブセッション対象の死亡後、他生存者の治療/修理/破壊工作速度が19/22/25%低下する。
ただし、生存中のオブセッション対象は協力作業速度が38/44/50%増加する。

開始時、生存者の1人にオブセッション状態を付与する。
オブセッション状態の生存者は、フック救出・仲間の治療に33%の速度上昇効果を得る。
オブセッション状態の生存者が生存時、オブセッション状態でない生存者をフックに吊るすとトークンを得る。オブセッション以外の生存者は、発電機修理・治療・破壊工作に対し、トークン1個ごとに2/2.5/3%の速度ペナルティを受ける。

オブセッション対象を殺害したとしても「決死の一撃」を受けてしまうとオブセッション対象が変更され、「消えゆく灯」の効果が消えてしまうことがコミュニティの間で問題視されていた。「決死の一撃」が、1人の生存者につき1回発動する仕様に変更されてからオブセッション対象が頻繁に変わるようになったことも、この問題を助長させていた。そしてこの度、パークの仕様が変更されることになっている。

オブセッション状態でない生存者をフックに吊るすことでトークンを得ることができるため、「決死の一撃」でオブセッション対象が生存する時間が延びることに若干のデメリットを生じさせることに成功している。トークンの上限は設定されていないが、1人の生存者につき3回までしかフックに吊るせないことから最大トークン数は11となる。

・オブセッション対象以外の生存者2人を3回吊るす(+6トークン)
・オブセッション対象以外の残りの生存者1人を2回吊るし「決死の一撃」を発動させる(+2トークン)
・元々オブセッション対象であった生存者を3回吊るす(+3トークン)

 

新ブラッドウェブ

レベル50のブラッドウェブ

新しいブラッドウェブでは、レベル40以上の時、少ないブラッドポイントでより多くのパークを取得することができるようになる。

・レベル40~49:ブラッドウェブにパークが3個出現し、最大2個取得可能
・レベル50:ブラッドウェブにパークが4個出現し、最大2個取得可能

パークを効率的に集めるために、エンティティの動きに注意をしたい。パークを1個取得した時点で、出現している残りの3個のうちどれかがエンティティによって封鎖される。欲しいパークが同時に出現している場合は、エンティティがどう進むか予想をしながらアイテムやアドオンを取得する必要があるだろう。

 

パーティ管理&フレンドリスト

ゲームを遊んでいるフレンド、オンラインになっているフレンドと分けて表示される

フレンドとパーティを組んで生存者で遊ぶ場合、これまでは毎回フレンドを招待しパーティを作り直す必要があったが、今回フレンドリストがゲーム内に導入されることで、このひと手間がなくなった。

メニュー画面でも「フレンドと生き残る」項目が削除された

その他の細かい仕様の変更、バグの修正についてはパッチノートを確認してほしい。なお、「Stranger Things」コンテンツが追加されるPTBのDAY2は明日9月5日の深夜0時頃開始予定。新たな殺人鬼「デモゴルゴン」、生存者「ナンシー」「スティーブ」、そしてマップ「ホーキンス国立研究所」など新コンテンツが追加される 。なお、PTBはPC/Steam版のみ参加可能だ。