『Hand of Fate』シリーズ開発元Defiant Developmentがゲーム開発を終了。業界の変化に適応しきれず、事実上のスタジオ閉鎖に

オーストラリア・ブリスベンに拠点を置くインディースタジオDefiant Developmentは7月24日、ゲーム開発を終了すると公式SNSアカウントを通じて発表した。所属スタッフの受け入れ先を求めるコメントをしており、スタジオとしてはいずれ閉鎖することになるようだ。

Defiant Developmentは、カードゲームと3Dアクションを組み合わせたRPG『Hand of Fate』シリーズで知られるデベロッパーだ。設立されたのは2010年のことで、初期には『Heroes Call』や『Ski Safari』などのモバイルゲームも手がけている。2015年に発売された『Hand of Fate』は、1年で約40万本を売り上げるヒットとなり、さらに翌年には続編『Hand of Fate 2』を発売。メディアやユーザーの評価は良好だったが、これが同スタジオとしてリリースした最後の作品になってしまった。

今回の発表の中でDefiant Developmentは、スタジオを設立した2010年当時のことを振り返っている。その頃の地元オーストラリアでは、海外資本に依存することなく、IPを生み出し存続していけることを証明できるスタジオが求められていたという。そしてそれから9年が経ち、今では世界に通用する新旧のスタジオが活躍するに至っている。

そうした時期に生まれたスタジオのひとつであるDefiant Developmentでは、ゲーム開発においては、ほかに誰もやろうとしないことに注力し続けてきたという。これはリスキーなビジネスモデルではあるものの、メリットとデメリットを理解した上で取り組んでいたそうだ。ただ、この9年の間にゲーム業界では大小さまざまな変化が起き、同スタジオは素早く適応していくことができなかったとしている。今回の発表では、事実上のスタジオ閉鎖となった理由については詳しく語られていないが、何らかの戦略ミスが尾を引いたようだ。

そして、スタジオには浮き沈みがあるものだが、より大事なのは常に人であるとし、Defiant Developmentのスタッフやその家族、友人、パートナーに対して感謝の言葉を述べている。また、スタッフたちは次の職を求めており、受け入れ可能なスタジオがあれば雇って欲しいとし、さらに皆それぞれの分野でのチャンピオンであるため、ぜひ雇うべきだと呼びかけた。

Defiant Developmentは、これまでに開発を進めていた新作『A World In My Attic(仮題)』のトレイラーも公開している。2021年の発売を目指していたようだが、残念ながら現時点ではこのままお蔵入りになるのだろう。なお、同スタジオは今すぐに閉鎖するわけではないようで、当面は『Hand of Fate 2』など販売中のタイトルのサポートを続けるとしている。

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