『PUBG』マップ”Erangel”のリマスターを発表。各地に建物の数を増やし、物資集めのバランスを改善


『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)にて、大規模なマップのリマスターが計画されている。具体的には、物資のバランスを取るために建物の数を増やしつつ、マップのレイアウトを整えることが検討されているようだ。この計画は最初にErangelから実施される予定で、今後数週間のうちにテストのスケジュールを明らかにするとのこと。

実は、新しいErangelのマップ全体図と思われるものが4日前にRedditにて投稿されていた。既存のマップと比較すると、地域の名称がつけられていない場所を中心に、あらゆるところに新たな建物が追加されている。その後公式に、リマスターされることが発表された形。この画像から推測するに、今回のErangelのリマスターによって、物資を収集できるポイントが増え、プレイヤーの立ち回りの幅が広がることになりそうだ。

既存のErangelマップ全体図
リークされた新しいErangelマップ全体図

公式からの発表でもリークの件について言及されているが、これはあくまで間に合わせるための画像に過ぎず、全体的な計画または変更を示すものでは無いとしている。しかし、リークされたマップ全体図の変更点から推測されるであろう「物資のバランスを取るために建物の数を増やす」という変更をおこなう意図については否定されていない。つまり今後、Erangelの建物の数を増加させる変更がおこなわれることは間違いないと言えるだろう。

これらの変更に対するRedditでの海外ユーザーの反応は賛否両論だ。否定的な意見としては、これまでErangelを好んでプレイしていた理由が「オープンスペースであるから」とし、建物の数が増やされてしまっては、プレイヤーが他のマップと同じように立てこもりを強いられるといったものだ。確かにErangelは他のマップと比べ、建物から建物への距離が長く、遮蔽物もあまり存在しない。そんな開けた道を移動している最中にプレイヤー同士が不意に出会い、そのまま戦闘が発生するといった状況が多かった。つまり既存のErangelの仕様ならば、お互いのチームが同条件での戦闘を楽しめるうえ、どちらか片方が強いポジションから一方的に仕掛けられるといった可能性も少なく、立ち回り次第で理不尽にやられてしまうことを避けられるといった主張だ。

もちろん、今回のリマスターについて肯定的な意見もある。Erangelは開けた道が多いゆえに、エリア縮小の運が悪ければ、遮蔽物が全く存在しない場所を走り抜けなければならない状況が多かった。移動中は全くの無防備となるので、建物内や遮蔽物の裏などの強いポジションで潜んだ敵プレイヤーに見つかってしまえば、なすすべなくやられてしまう。つまり各地に建物が追加されれば、ランダムなエリア縮小によるプレイヤーの優位が薄れ、中盤から終盤のゲーム体験を大幅に改善できるのではないか、といったものだ。

『PUBG』のリリース以降、武器のリスポーン確率の変更など細かな変更は何度かあったものの、多くのプレイヤーが現在の仕様で長期間プレイしていただけに、今回のErangelのリマスター計画は挑戦的なものであると言える。早くも今後数週間のうちにテスト計画を発表するとのことなので、プレイヤーから寄せられたフィードバックをもとに、既存のErangelよりも優れたゲームプレイを実現する変更になるよう願いたい。