『ナイト・イン・ザ・ウッズ』日本語版がPS4/Nintendo Switch向けに近日配信へ。大学中退ネコのモラトリアム・アドベンチャー

 

弊社アクティブゲーミングメディアが運営するパブリッシングブランドPLAYISMは2月26日、日本語版『ナイト・イン・ザ・ウッズ(Night in the Woods』を近日中に配信開始することを発表した。対応プラットフォームはNintendo Switch/PlayStation 4(ダウンロード専売)で、販売価格は税込1980円となっている。なおSteamの日本語版は本作のグローバルパブリッシャーFinjiより同時期販売予定。Xbox One日本語版は現在公開時期未定となっている。

『ナイト・イン・ザ・ウッズ』はインディースタジオInfinite Fallが開発した2Dアドベンチャーゲーム。海外では2017年2月に発売された。本作の主人公は大学を中退して実家に戻ってきたネコのメイ。地元ポッサム・スプリングに住む友人とバンドの練習をしたり、町の住人にいたずらしたり、パーティーに参加したりと日々楽しく過ごしつつも、不穏な失踪事件に巻き込まれていく。キュートなビジュアルとは裏腹に、青年期ならではの心の葛藤や悩み、内面の問題に踏み込んでいくポップでメランコリックな物語がメイを待ち受ける。

メイがいない間に産業が廃れ住民たちの生活が変わっていった故郷と、職につき各々の道を歩みつつある旧友たち。そんな中、メイだけはまだ学生のころと変わらない、自由気ままな日々を過ごしていた。メイと旧友たちは、日常/非日常での交流を経て、互いの置かれた立場や心境の変化を認識し始める。また、町全体が抱える問題や、その背後にある大きな闇とも対峙することになる。はたしてメイは、故郷や旧友の変化をどう受け止めるのだろうか。

家族や友人と過ごす日常パートでは、バンド練習、万引き、車両破壊、ゲーム内ゲーム(ダンジョン探索ゲーム)といったミニゲームが挿入される。こうしたイベントを通じてキャラクターたちと親しくなるのだ。なお友人と過ごせる時間には限りがあり、一度のプレイで全ての友人と親密に触れ合うことはできない。複数回プレイすることで、友人ひとりひとりがどのような悩みを抱えているのか、理解を深めていくことができる。

『ナイト・イン・ザ・ウッズ』の大きな特徴は3つ。魅力的なキャラクターによる豊富なイベント、メイ達の行動を実体験できるミニゲーム、そして本作の世界観を崩さないきめ細やかなローカライズだ。ニュアンスをうまく訳するのが難しいユーモアや、スラングを含むダイアログ、ゲーム内のチラシや新聞記事といったフレーバーテキスト、主人公メイの落書き日記まで、文章だけではなく世界観そのものを日本語化するため、こだわり抜いて翻訳されている。

これまで本作が気になっていたけれども、言葉の壁により遊ぶのを躊躇していた方は、国内コンソール向けの発売を機に購入を再検討してみてはいかがだろうか。