インディースタジオDigital Sunは2月14日、『Moonlighter』の大型アップデートとなる「Friends & Foes」を実施した。同作に対応する全プラットフォームを対象に、配信されている。同アップデートは、昨年ロードマップにて告知されていた大型アップデートの3つめにあたる。
これまで「Companion Update」と名付けられていた本アップデートは、「モンスターを飼いたい」という声に応えることに焦点を当てたもの。具体的には新しく9種類のファミリア(ペット)が導入される。特定のタイプの敵を10回倒すことで、特殊な卵が出現。ゲーム内で3日経過すると、牧場で孵化させることが可能になり、旅のおともになるというわけだ。ファミリアはそれぞれ異なる特徴を持っており、敵を攻撃するものから主人公を回復するもの、アイテムを取得するものまで幅広い。
またミニボスも新たに8種類追加された。ダンジョンの守護者として、ダンジョンごとの第一フロアと第二フロアの終盤に登場するとのこと。また、夜にダンジョンを訪れればゼノンが焚き火のそばに座っており、リノカの村やゲームの世界についての理解を深められる話を聞かせてくれる。物語の進展状況にあわせて、してくれる話の種類は増えていく形式だ。
またウィルの友人であるトモのテキストが修正および追加され、幼少期から仲が良かった理由が描かれるとのこと。そのほか、銀行でお金が無為になくならないようにUIの改善と警告を導入し、投資をしやすい環境に。インベントリのアイテムの新たなソート機能を追加したりなど、多岐にわたる修正や改善がはかられている。
『Moonlighter』は、ショップ経営とダンジョン探索要素を併せ持つアクションRPGだ。プレイヤーは、ショップ屋の店主および冒険者のウィルとして未知のゲートをくぐりダンジョンを探索。限られた重量の中でアイテムを持ち帰るのだ。それらは自分のショップで売ったり、クラフトに使ったり、村を発展させるために使用する。ショップ経営者と冒険者というふたつの役割から、ゲームを進めていく。
ユニークなテーマとキュートなビジュアルにより、発売前から注目を集めていた作品だ。昨年PC/コンソール版が海外向けに発売され、前述したコンセプトやビジュアルは高評価を獲得したものの、不具合の多さやコンテンツ不足、ゲームとしてのメリハリの欠如が指摘されていた。それを受けたDigital Sunは、冒頭で述べたように4つの大型無料アップデートを予告するロードマップを提示。ダンジョンパターンの追加やニューゲームプラス、ペット機能の導入が済んでおり、アップデート時期は予定よりもずれているものの、着実にゲームの課題は改善されつつある。
本作は日本語に対応しているものの、PlayStation 4およびNintendo Switch版は国内向けには発売されていない(Xbox One版は販売中)。国内Nintendo Switch版はテヨンジャパンより今冬に税込2000円で発売すると告知されているので、大型アップデートによりパワーアップして登場する『Moonlighter』のNintendo Switch版の発売に期待しておこう。
【UPDATE 2019/2/15 17:10】
コンソール版についての発売状況を修正しました。