ご近所さんの家に忍び込むステルスゲーム『Hello Neighbor』ニンテンドースイッチとPS4向けにも発売か、レーティング審査通過

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ロシアのインディースタジオDynamic Pixelsが開発し、tinyBuildが今月発売したステルス・ホラーゲーム『Hello Neighbor』について、現在はPC(Steam)および海外Xbox One向けに発売されているが、さらなるプラットフォームでリリースされる可能性が浮上している。具体的にいうとニンテンドースイッチとPlayStation 4で、正式には発表されていないが、海外のいくつかのレーティング機関にて審査を通過している。

ニンテンドースイッチ/PS4版のレーティングが確認されているのは、主にヨーロッパ諸国でリリースされるゲームの年齢区分を審査しているPEGIと、台湾のレーティング機関・數位娛樂軟體分級查詢網だ。また、主に北米をカバーしているESRBでは、PS4版がXbox One版とともに審査を通過していることが公表されている。これらのレーティング機関は、日本で言うとCERO(コンピュータエンターテインメントレーティング機構)に相当する。

各コンソールにおいては、ゲームをリリースするためにはレーティング(年齢区分)を取得することが必須であるため、メーカーはこういった団体に申請して、それぞれの地域で販売している。そして、各団体は基本的に審査結果を公表しているため、その時期によってはメーカーからまだ正式に発表されていないタイトル、あるいはプラットフォームが明るみに出てしまうことがたびたび起こっている。レーティングを取得したからといって必ずしも発売に結びつくとは限らないが(将来的な可能性を考慮して、計画にないプラットフォームも一緒に申請しておくこともあるという)、たとえば今回であればtinyBuildが『Hello Neighbor』の対象プラットフォームとして、すでに発表・発売されているPC/Xbox Oneに加えて、ニンテンドースイッチ/PS4も申請していたということは、少なくとも事実である。

『Hello Neighbor』は、あやしいご近所のおじさんの家にこっそり侵入するゲームだ。おじさんは家の奥に何かを隠しており、プレイヤーはおじさんの目を盗みながらそれを探るが、家の中にはさまざまな仕掛けがあり、そのパズルを解かないと先に進めないようになっている。1対1のステルスゲームとなるが、おじさんのAIはプレイヤーの行動を学習しながら対応してくることが特徴だ。メニューなどは日本語表示にも対応している(関連記事)。

そのAIを含むゲームシステムや、魅力的なアートスタイルなどから発表以来注目を集めていたが、いざ発売されてみると、調整不足からかバグの多さやパズル要素の練り込み不足などが指摘されており評価はあまり芳しくなかった。tinyBuildおよびDynamic Pixelsは現在、そうした問題に対処すべく矢継ぎ早にパッチを配信し、修正や最適化を進めているところである。その一環としておじさんを“フレンドリー”にするイージーモードも追加されている。ニンテンドースイッチ/PS4版が発売されるかどうかはまだ分からないが、まずはこうした改善をおこなって、ユーザーからの信頼を得ることが先決となりそうだ。

*『Hello Neighbor』のPS4版について問われたtinyBuildは、ほかのプラットフォームについて今は何も言えないが、近いうちに分かるだろうと回答。

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