『Yandere Simulator』開発者、『Hello Neighbor』を手がけるtinyBuildとパートナー契約を結ぶ。製品化にむけて大きく前進

『Yandere Simulator』の開発者であるYandere Devは、tinyBuildとパートナー契約を結んだことをYouTubeの動画内で発表した。以前から『Yandere Simulator』の開発速度をスピードアップさせる条件として「企業と手を組むこと」が選択肢としてあげられていたが、Yandere Devはついに念願のパートナーを見つけたようだ。

『Yandere Simulator』は「Yandere」ちゃんとなり、彼女が愛してやまない「Senpai」に近付く女子生徒を排除あるいは遠ざけていくステルスアクションゲームだ。『Yandere Simulator』はひとつの学校を舞台としたオープンワールド作品となっており、学校内ではさまざまなイベントが発生するといった野心的なゲームデザインを目指して開発されている。しかし個人で開発しているということもあり、Ynadere Dev自身も初期から開発速度が課題であることを認めていた。最近ではこうした課題に取り組むべく、ボランティアスタッフを募ることで開発体制を強化している。

しかし、それでも懸念点は複数存在していた。Yandere Devはゲームを完成させた経験がなく、ゲームビジネスの経験もなかった。くわえて、Yandere Devが担う仕事は大量かつ多岐にわたり、リリースという点でビジョンが具体的には見えてこないのが現実だった。

Yandere Devはそうした問題を解決すべく、パートナー企業を探し続けていた。そうしたなかで出会ったパブリッシャーのひとつがtinyBuildだ。tinyBuildは『SpeedRunners』や『Punch Club』、そして『Hello Neighbor』といったタイトルをパブリッシングしていることで知られている。Yandere Devはパートナー企業を探しているものの、搾取のみを目的としていたり、ゲーム内容を検閲する企業を強く警戒していた。しかしtinyBuildはこれまで数多くの実績を持ち、かつインディーデベロッパーから高い評価を得ている。なによりYandere DevはひそかにtinyBuildに憧れを持っており「いつか声をかけてもらいたいと胸に秘めていた」と語るほどぞっこんであったという。出会った直後から意気投合し、細かい点を決めるための数週間の話し合いを経て、最終的にtinyBuildとパートナー契約にいたったというわけだ。

Yandere Devはこれまでと同様に開発を含んだゲームに関するすべての決定権を持ちつつ、tinyBuildはPRやリリースの手続きに加えて、Yandere Devとともに開発に取り組むスタッフを多人数用意するという盤石のサポート体制が整えられるとのこと。tinyBuildは開発を全面的に支援するものの、開発資金を直接的に提供するような関係ではなく、今後Kickstarterを代表としたクラウドファンディングや『Hello Neighbor』のように公式サイトでアルファ版を有料提供していくシステムの導入を検討しているとのこと。もしアルファ版を有料で提供するようなシステムを採用するならば、15ドルでの販売を予定しているという。『Hello Neighbor』のアルファ版の有料販売は商業的に大きな成功をおさめており、アップデートされた際にひとつ前のバージョンが無料配布されるという点ではユーザーにも優しい形態となっている。そうした背景もあってか、Yandere Devはアルファ版の有料販売に心が傾いているようだ。

Yandere Devは、「tinyBuildは魔法の杖を持っているわけではない」と述べ、ボランティアと資金の援助が必要である状況は変わらないと語っているが、心強いパートナーを得たことで『Yandere Simulator』は製品化にむけて大きく前進したといえるだろう。特にtinyBuildが「オープンワールドのステルスゲーム」など複数の共通点を持つ『Hello Neighbor』を手堅くプロデュースしていることもポジティブな材料だ。完成までにはまだまだ時間を要するようだが、大きな可能性を持つ『Yandere Simulator』のさらなる進化が見られることは間違いない。

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