不可解な死を遂げた一族の記憶を追体験。一人称視点アドベンチャー『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』最新トレイラーが公開

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Giant Sparrowは12月3日、インタラクティブ・アドベンチャーゲーム『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと(原題: What Remains of Edith Finch)』の最新トレイラーを公開した。

本作の舞台はアメリカ・ワシントン州の森の中に建つフィンチ家の屋敷だ。本作の主人公はフィンチ一族でただ一人の生き残りとなったエディス・フィンチ。フィンチ家のほかの人間はすべて不可解な死を遂げており、8歳までここに住んでいた彼女は久しぶりにこの屋敷を訪れ、一族の死の背景にある真相を知ることになる。

今回公開されたトレーラーは、屋敷のミニチュア模型のようなイメージと実際のゲーム画面を組み合わせた内容となっており、それぞれの部屋にはそれぞれの物語があることを強調するつくりになっている。本作は異なる物語をまとめたオムニバス作品のような形になっており、このトレーラーではそれを表現しているのだ。

本作のゲームプレイは一人称視点で描かれる。プレイヤーはもう誰も住んでいないフィンチ家の屋敷に入り、亡くなった家族に関係するそれぞれの部屋を探索する。そして家族の思い出の品に触れると、実際に起こったことだとはにわかには信じられない光景、しかし最終的には必ず死という現実が待っている、そんな持ち主の記憶を追体験することができる。エディスの声は声優があてているが、亡くなった家族の当時の声や想いは画面上に現れる文字で表現される。

亡くなったフィンチ一族の時代背景は、1900年代初頭から現代にかけてさまざまな時代があり、追体験するゲームプレイもアクションに寄ったものからパズル要素が強いものまで、その世界観を含めそれぞれまったく異なるという。プレイヤーはフィンチ家の過去を追っていく中で、一族の中でなぜエディスだけが生き残ることになったのか、その理由を知ることになる。

本作を手がけるGiant Sparrowは、PlayStation 3/4/Vita向けに発売された『The Unfinished Swan』で高い評価を得たデベロッパーだ。PlayStation公式サイトに寄せられた開発者のコメントによると、本作を開発するにあたっては、小泉八雲の「怪談」や伊藤潤二の「うずまき」など、日本の怪奇文学作品やホラー漫画などから影響を受けたという。本作の舞台はアメリカだが、日本人にもどこか馴染み深く感じられるものが、その体験の中にあるのではないかとしている。

『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』は、PCとPlayStation 4向けに2017年春発売予定。なお本作はソニー・インタラクティブエンタテインメントを販売元として、国内でも日本語版として発売が予定されていたが、今月初めになってAnnapurna Interactiveが本作の販売を担当すると発表した。これによって本作の国内発売に影響があるのかどうか、続報が待たれる。

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