キュートさ全開の農場経営ゲーム『Moblets』が目指すのは、『ポケモン』と『牧場物語』の融合

 

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第286回目は『Moblets』。開発者であるRebecca Cordingley氏にうかがった話をまじえて紹介していく。

『Moblets』は農場経営ゲームだ。『牧場物語』と『ポケットモンスター』、そして『どうぶつの森』といったかわいらしくも奥深いゲームを融合した作品を目指している。ゲームの基本は、作物を育てて出荷し、農場を大きくしていくことだ。

しかし本作の目標は農業ライフだけではない。本作のもうひとつの醍醐味は、植物や野菜に生命が込められた生き物「Moblets」育成すること。収穫や捕獲で手に入れたMobletsはパーティーの一員となり戦闘で活躍する。戦闘はオーソドックスな3vs3のスタイルで展開され、野生や他人のMobletsを倒すことでレベルが上がりパーティーは強くなる。また戦いに勝利することで新たなアイテムや作物の種を入手でき、農業ライフの充実にもつながっていくというわけだ。

ゲーム内には時間が流れており、そのサイクルは『牧場物語』シリーズのものに似ているとRebecca氏は話す。1日の始まりは、ベッドで目覚めるところから始まる。朝に作物に水をやるなど基本的な農作業を終わらせれば、街へ出て仕入れするもよし、新たな知り合いを作るのもよし。本作は冒険要素も充実しており、遠方に出かけてその地にしか存在しないMobletsを捕獲したり、トレーナーと腕試しをしたりするのも一興。フィールドの種類は魔法の森や砂漠など幅広く、ダンジョンも存在するのだという。フィールドは時間によって風景が変化し、星が見える絶景ポイントを探すのも楽しそうだ。ほかにも街同士を行き来して交易品を売ることもでき、とにかく自由度が高いプレイが可能だ。こういったタイトルは、ついせわしなくなりがちであるが、ゲーム内の時間の流れはゆっくり過ぎていき、焦らずのんびり遊べるような設計になるとのこと。

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さまざまな要素を持つ『Moblets』であるが、最大の魅力はその愛らしいグラフィックだろう。フィールドやMobletsはカラフルに仕上げられており、アニメーションにもかなり力が入っている。この手のキュートな作品は2Dのものが多いが、本作は3Dが採用されているのも興味深い。グラフィックについては開発当初からかなり力が入れられているようで、特定のスタイルを決めずに“なんでもあり”を貫き続けているという。室内のインテリアなども細かく作られており、部屋のデザインも存分に楽しめそうだ。公式Twitterではほかにもさまざまな画像や動画を公開しており、そのこだわりの一端が垣間見えるだろう。

開発を手がけるのはPixelepsy。夫婦で経営されており、Rebecca氏がプログラミングとアーティストを担当し、夫がゲームデザインやマーケティングなどをおこなっているとのこと。グラフィックはDanette Beatty氏が一部担当するなど外部のフリーランスのクリエイターが参加することもあるが、基本はふたりで開発に励んでいるようだ。

リリースにはまだ1年以上かかるようだが、アルファやベータといったキャンペーンは近い将来におこなうのだという。プラットフォームも未定となっているが、さまざまなハードでリリースする準備はできているとのこと。なお、日本語のリリースも予定されている。

先日、公式Twitterが日本語版アカウントの開設を考慮する投稿をしていたので、気になるかたはぜひ直接メッセージを送ってみてほしい。