クレイジー引っ越しゲーム『Moving Out』開発中。物理演算で暴れ狂う家具を、迅速に運び込む

 

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第605回目は『Moving Out』を紹介する。

インディースタジオのSMG StudioとDevm Gamesが共同開発する新作『Moving Out』が2019年内に発売予定だ。本作は目的のためなら手段を問わぬドタバタなお引っ越しをテーマにしたパズルアクションである。オンライン/ローカルでのマルチプレイに対応しており、プラットフォームは現在のところSteam(Windows/Mac)となっているほか、コンソールでの販売も予定されているようだ。

本作は物理シミュレーションに従って動く家具をうまくコントロールしながら、素早くトラックまで運ぶアクションパズルゲームだ。プレイヤーは、大岩から逃げながら家具を運んだり、飛行機から家具を下ろしたり、キリンを運んだりと、バラエティに富んだ過酷な労働環境、もといステージに挑戦することになる。運送会社に入社したあなたに与えられた仕事は、顧客の家から家具を運び出しトラックに積み込む作業なのだ。顧客が求める条件は、とにかく引っ越しを素早く終えること。過程がどのようなものであれ、できる限り短い時間で家具を運ぶことが最優先だ。

さまざまな課題をクリアしながら家具運びのノウハウを学び、引っ越し家具テクニシャン(Furniture Arrangement & Relocation Technician : F.A.R.T.)を目指すのが『Moving Out』の目標である。ステージはハチャメチャだが、プレイヤー側もそれに負けじとハチャメチャである。

家具を素早く運ぶためなら、家を破壊するのも、窓からイスを投げるのもなんでもあり。ストーリーについても、ユーモアの効いた予想できないシナリオがしっかり用意されているとのこと。本作はシングルモードとマルチプレイに対応しており、マルチプレイではそのハチャメチャっぷりにも磨きがかかることだろう。ソファーを一緒に運んだり、道路越しに椅子を投げてキャッチしたりなど、PVからもマルチプレイならではのアクションが確認できる。詳細はまだ不明だが、対戦モードも実装されるそうだ。

本作はインディースタジオのSMG StudioとDevm Gamesの共同開発作品である。SMG Studioはこれまでに、楽しい協力プレイを謳いながら即死トラップ満載のパズルゲーム『ロロロロ(Death Squared)』などを開発している。そのエッセンスは本作にも活かされているようなので、プレイする際は友情を破壊しないよう注意が必要かもしれない。