『バルダーズ・ゲート3』でめちゃくちゃ後悔した“避けてほしい失敗”集。マジギレパーティー脱退、色恋沙汰で気まずい、取り返しのつかない死など……でもそれも醍醐味

 

昨年12月21日、ついに国内PS5版発売&Steam版日本語対応となった『バルダーズ・ゲート3』。本作はファンタジー・テーブルトークRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(以下、D&D)を原作としたコンピューターRPG(CRPG)となっている。本作はCRPGとして、複数の選択肢から選べる会話や行動の幅広さや、選択肢で変化する複雑なシナリオなど、TRPGのメカニクスをゲームに落とし込んでいるのが特徴だ。

本作は、昨年の「The Game Awards」にてゲーム・オブ・ザ・イヤーを獲得するなど、国内流通前から何かと話題に上がっており、流れに乗じて勢いで購入した方もいるのではないだろうか。そういう筆者もその一人。CRPGはほぼ未経験、原作となった『D&D』に関しても今年公開された映画「ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り」を見た程度の経験だった。しかし、本作がゲーム・オブ・ザ・イヤーを獲得した瞬間。に、勢いで購入。今現在は溜まっている仕事を放置し、『バルダーズ・ゲート3』の沼にどっぷりとハマっている最中だ。

*沼からはそうやすやすと抜け出せない


筆者が思う本作の魅力は「たくさんの選択肢から行動を選べて、結果もたくさんある」というところ。ひとつの物事に対して複数の視点からアプローチが取れるうえ、そのアプローチに応じた結果が綺麗なかたちで返ってくるのだ。しかし、そのアプローチの多さや、結果の豊富さが筆者の想像の範疇を超えてくる場合もある。後から「あの時これをしとけばよかった」と後悔することや、ふとした選択が大きな失敗を生んでしまったこともあった。

本稿ではCRPG初心者ながら『バルダーズ・ゲート3』にハマった筆者が、本作の序盤をプレイしている際に起きた失敗を吐露。筆者と同じようにCRPG初心者だけど本作をプレイしている人の教訓となれば幸いだ。なお本稿は、失敗集として失敗から初心者に向けた教訓を語る内容となっているため、1章メインクエストのネタバレを多少含んでいることを留意してほしい。


仲間が、少なくなっちゃった

『バルダーズ・ゲート3』には、オリジンキャラクターという背景設定を持ったキャラクターが登場。オリジンキャラクターは主人公として設定することができるほか、仲間として愉快で波乱万丈な旅をともに過ごすことができる。快楽主義者のヴァンパイアスポーン「アスタリオン」や、心臓のかわりに地獄の業火を埋め込まれた「カーラック」など、各キャラクターの背景は、ひと癖もふた癖もある。その癖こそが、『バルダーズ・ゲート3』の冒険に深みを与える要素となっているのだ。


7人いるオリジンキャラクターの中で、仲間としてともに冒険できるのは6人、パーティー制限である4人を超過しても、野営地という場所に待機し、寝食をともにする。オリジンキャラクターはすべて物語が序盤のうちから仲間にできるため、自分の戦闘スタイル、好みの性格・ビジュアルなどで仲間をピックアップし、オリジナルのパーティーでゲームを楽しめるのだ。

しかし現在、筆者の野営地にいるオリジンキャラクターは4人。さらに1人は色々あって野営地においていくことにしている。つまり仲間として自由に冒険することのできるオリジンキャラクターは3人。もうパーティーメンバーが完全に固定されているので、戦闘スタイルも好みの性格もビジュアルも関係ない。たとえ仲が若干悪くなっても、ずっと一緒に冒険をしなければならない状況だ。では、なぜ筆者はこのような状況に陥ってしまったのだろうか。そこには数々の失敗があった。


道端に転がったレイゼル

まず、本作を遊んだプレイヤーが最初に出会うであろうオリジンキャラクターは、ギスヤンキの女性ファイター「レイゼル」だろう。オープニングムービーにてレイゼルは、オウムガイのような形をした飛行艇「ノーチロイド船」に乗せられ、タコ頭の怪物「イリシッド」から幼生を入れられてしまう。その後ゲームプレイでは、ノーチロイド船にて、プレイヤーキャラクターと出会い、いくつかの戦いを一緒にこなしていく。彼女の種族ギスヤンキは、長年イリシッドと因縁があり、イリシッドについて詳しいことからレイゼルも今後の冒険に深く関わる立ち位置の仲間として登場するのだ。


その後、ノーチロイド船が不時着。ここでプレイヤーは完全に1人となり、広大な大地を冒険し、仲間を集め、クエストをこなしていく。このパートからはフィールドのどこを冒険するのも自由。目に映る場所をくまなく探索するのもよいし、黙々とクエストをこなすために動いてもよい。

この時筆者は色々と勝手がわからずフラフラと気の向くままに移動を進めていった。プレイヤーキャラクターやレイゼルと同じく、体に幼生を入れられたシャドウハート、アスタリオンを仲間にして、ドルイドの住む「エメラルドの森」へ到着。そこはどうやら、ゴブリンとの問題を抱えているようで、ゴブリンの野営地を始末すれば困りごとが解決する模様。そうとなれば早速そこまで直行だ。エメラルドの森で仲間になったウィルを加えた4人でゴブリンの野営地攻略を進めていった。

野営地を無事攻略し、エメラルドの森の住人から感謝される筆者と仲間たち。幼生に関する新たな情報を得るためにエメラルドの森をあとにし、歩みを進めていく。その道中、ギスヤンキの集団を発見。ギスヤンキは作品きっての戦闘種族で、プレイヤーたちを見るやいなや、すぐさま襲われてしまったのだ。

何度も全滅を繰り返しつつもようやく倒すことが出来たギスヤンキの集団。どれいかほどのアイテムを持っているのだろうか……と死体を漁っていると、1人武器や回復アイテムのほかに普段着やら下着などが入っている死体を発見。「なんだこれ……」とひとつ服を手に取ってみるとそこに書かれていたのは「レイゼルの服」というワード。脳が一瞬硬直した。

実はレイゼルは物語序盤の墜落したノーチロイド船の近くにつかまっており、救助することで仲間にすることができたのだ。筆者はそれを知らずに、まったくマップを埋めずに綺麗な一本道の冒険をしていたのだ。予想する限りでは、筆者がゴブリンの野営地で激戦している間、レイゼルは密かに息絶えたのだろう……。心強い仲間になるはずだったレイゼルは道端で空しく転がっていたのであった。

*レイゼルの服は野営地のチェストにしっかりと預けてある


ここで得た教訓は、本作は探索をしっかり目にやった方がいいということだ。マップにいろんなルートがある本作は、目先のクエストをとりあえず攻略しようとついつい探索を見逃しがち。サブクエストをひとつひとつ消化していくスタイルでは問題は起きることは少ない。しかしメインクエストを一気に進めてしまうと、探索していない、プレイヤーの預かり知らぬところでクエストの顛末が勝手に定まり、その影響が出ることがある。

探索不足の影響の一例として、キャラクターの蘇生やジョブチェンジなどをしてくれる便利な男「シナビ」に関しても、筆者は正規ルート(?)で出会えていない。本当ならば、ノーチロイド船近くの寺院を探索した先にいて、会話することで野営地に住み着くシナビ。が、寺院をまったく探索しなかった筆者はあるとき野営地の端っこに全身シワシワの謎のおじさんがいて飛び出るほど驚いた。当時は「こんな急に変な人が住み着くゲームなんだ」と勘違いしていたが、どうやら違うらしい。これは失敗というわけではないのだが、どちらにせよしっかりと探索はすべきであったと反省した。

*すみっこにいてほしくないタイプの見た目


マップを移動する際にはできるだけしっかり目の探索を心掛けることをおすすめする。特にメインクエストを進めるタイミングには注意して、後悔のないようにしっかりと道中の小さなクエストも進めていきたいところだろう。


なんかめっちゃキレられた

探索の甘さにより、仲間候補を1人道端に転がしてしまった筆者であったが、もう一人、レイゼルとは違う形でオリジンキャラクターと袂を分かった出来事がある。そのオリジンキャラクターがウィザードの男、ゲイルだ。彼もレイゼルと同じく、墜落したノーチロイド船の周辺で出会うことができ仲間となるキャラクター。ファーストコンタクトは謎のポータルからゲイルの手だけ伸びており、それを引っ張ることから始まる。愉快なゲイルのキャラクター性に似合うなんともユニークな出会い方だろう。

しかし、筆者はゲイルも探索不足によって見逃しており、出会ったのはゴブリンの野営地攻略後であった。ゲイルはきっとポータルに数時間……いやきっと数日放置されていたに違いない。ポータルでじっくり熟成された状態でも、軽いノリで仲間になってくれたゲイルはやさしい心の持ち主に違いない。しかし、こちらもすでにゴブリンの野営地を攻略したあと。正直なところ戦術もある程度定まってきたし、仲間のキャラクターにそこそこの愛着が湧いている状態で謎のポータルにずっと引っかかってる変な男はパーティーには入れたくないという筆者のわがままな気持ちが湧いてしまった。

*あんなに放置されていたのにこの笑顔


そしてこのゲイル、ある事情から魔力を欲しており、魔法の遺物を与えないと苦しんでしまう。なので都度魔力のあるレアなアイテムを渡してゲイルを満足させなければいけないのだが、そこまでゲイルに愛着が湧かなかった筆者はゲイルの話を飛ばし飛ばしで見て、なんとなく理解したつもりで会話を進めていた。そんな中で起きた突然の要求に話の意図がわからなかった筆者は困惑。よくわからないので、とりあえず後回しにしようとアイテムは渡さず会話を終わらしていた。

それがしばらく続いたある日、野営地でゲイルが話したそうにしていたため話しかけるといつも通りの魔力おねだりがやってきた。「よくわかんないから今度でいい?」と一旦アイテム画面を閉じると、突然ゲイルが激昂。「お前とはやっていけない」と会話は強制的に途切れ、野営地からいなくなるゲイル。レイゼルの時とおなじく脳が一瞬硬直する。そこから追い打ちをかけるようにゲーム側から「もうゲイルは戻ってきません」というポップアップが出る。筆者はゲイルを知らないうちにマジギレさせてしまっていたのである。

*魔法の遺物を体内に摂取するゲイル


この出来事で筆者が得た教訓は、話をしっかりと聞いて理解しようということだ。何をめちゃくちゃ当たり前のことを……と思うかもしれないが、本作はかなりテキスト量が多い作品。そのテキストの文字数は英語でなんと220万語以上。膨大なテキスト量からどのクエストでもしっかりとした物語がある本作。知らぬ間に筆者は気にならない文章を流し見してしまう癖がついていたのである。

しっかりと細かなテキストも見逃さないようにすれば、このような事は起きないし、クエストもかなり楽しく進められるが、かといってずっと文章に集中し続けるのも中々に大変だ。そんな時は会話ログを見返そう。本作の会話ログは時系列順にしっかりとまとめられており、膨大なテキストを1文字も逃さずキャッチ。ゲイルと会話していた時、しっかりログを見て話を理解していたらこうはならなかったはずだ。本作は濃厚な会話劇が楽しめるので、ログも活用してしっかりと会話を逃さないようにしたい。言葉のキャッチボールを意識しよう。


二股回避で事故るラブ・キャンプ

貴重な仲間を2人失ってしまった筆者であるが、実はパーティーにいる仲間に対しても失敗……というよりかは仲間の心を意図せず傷つけてしまった経験がある。その傷つけてしまった仲間がウィルだ。ウィルは勇敢で民衆からも人気があるウォーロックの男性。筆者にも気のいい言葉をかけてくれる、頼りがいのあるお兄さんのような存在だ。筆者はできるだけ会話で戦闘を避けたり、子供や動物を守ったりと人道を守るようなプレイングを心掛けている(結果は求めたものとは違うことが多いが)。その姿勢にもっとも喜んでくれたのがウィルだった。

ある時、あるクエストで人々を救ったのちの野営地で、ウィルに声をかけられた。「今度、踊らないかい?」筆者は楽しいダンスパーティーだと思い快く承諾。後日、野営地に来てみるとなんだかムーディーな雰囲気で一人踊るウィル。筆者の存在に気づいたウィルは一言「一緒に踊ろう」。それは友達としてのお誘いのようには見えない。ライクではなく、ラブな雰囲気のお誘いに見えた。本作に登場するキャラクターは全員パンセクシャル(全性愛者)であり、性別関係なく恋愛が楽しめるのだ。筆者はウィルとの関係は恋愛というよりかは親友といったポジションだと思っていたので、ウィルの淡い恋心に気づけなかったのだ。

*子どもにやさしいお兄さんウィル


こういった状況になった場合本来であれば改めて親友としてではなく、恋人としてウィルと向き合っていただろう。しかし、筆者にはそうできない理由があった。実はもう想い人……というか良い感じになっていた仲間がいたのである。

それがクレリックの女性、シャドウハートだ。実はシャドウハートは最初に仲間になったキャラクターでもっとも筆者と会話をしているキャラクター。最初はどこか秘密を抱えているキャラクターであったが、冒険を続けるたびに自ら心を開く彼女の姿に、筆者は密かに恋心を抱いていた。そして最初にウィルが筆者を踊りに誘った日の夜、シャドウハートと2人きりになる機会があった。筆者はこのチャンスを逃すまいと、ムードよく会話を進めていって、2人で顔を見つめ合うような状態になった。そこで筆者はシャドウハートに勢い任せにキスをする。その日から、シャドウハートとは友達以上・恋人未満のような関係性となった。

*なめらかな髪と銀色の鎧が似合うシャドウハート


そんな状態でこのままウィルと一緒に踊ってしまったら、恋愛へと発展してしまうかもしれない。それを知ったシャドウハートはどう思うだろうか。そして、逆にシャドウハートと関係を築いてることを知ったウィルはどう思うのだろう。ウィルとシャドウハートどちらも傷つけることだけは避けたい……!と、咄嗟に踊りの誘いを断ってしまった。その瞬間、ウィルは踊りをやめ、寂しそうな顔をしながら「あぁそうか……」と小さな声を漏らし、その日は過ぎていった。

その出来事以降、ウィルといるとなんだか気まずくなってしまった。話していてもなんだかあの出来事がチラついてしまう。その気まずさから終いにはパーティーからも外してしまった。物語が3章となった現在、ウィルはずっと野営地に取り残されている。

この出来事で学んだのは、安易な気持ちで恋心に火を付けるようなことはしてはいけないということ。誰とでも恋愛できるのが素晴らしい魅力を持つ本作。一方、気に入ったキャラクター全員に近すぎる距離感で接するような八方美人プレイをしてしまうと、どっちつかずな恋愛関係を生み出してしまう可能性もあるのだ。もし特定の相手と恋がしたいのなら、友達と恋愛との間にはしっかりと線引きをするようにしよう。そして八方美人な会話を選ぶのはできるだけ避ければ、恋愛関係がこじれて冒険が終わるようなことはない……はず。


諦めないことが肝心

このように、すでに仲間関連だけで3回もの大きな失敗を犯している筆者。これだけ仲間についての失敗談が出てくる筆者は、当然クエストでもとにかく失敗を犯しまくっている。第1章のメインクエストでは、主人公の体に入った幼生の取り出し方を知るため、医者や魔術師、さまざまなキャラクターから情報を得る必要がある。しかし、筆者のミス大連発により、幼生のことを聞けるキャラクターがことごとく死んでしまい、幼生の謎がずっと宙に浮かんだままで物語が進んでしまうことになった。

一般的なゲームの多くは、キャラクターの死は行き止まりであり、重要人物が死ねばクエストはそこで失敗と解釈できるだろう。その考えをもっていた筆者は、「取れる手段はもうない!」と断定し、次のマップへと移動を始めてしまったのだ。しかし本作は、ミスによってクエストが完全なる失敗となるようなケースはあまりないといえる。呪文を使いこなすことでさまざまな解決策が生まれるためだ。

たとえば、話を聞き出す必要があるキャラクターが死んでしまったのならば、その死体に呪文「死者との会話」を唱えればそのキャラクターと再び会話をすることができるのだ。筆者はそのことをつゆ知らず、呪文スロットには使いもしない攻撃呪文をたくさん入れていた。

*死体であればどれでも会話できるので、さまざまな場面で使える


本作では呪文を使いこなせばこなすほど、攻略が有利となる。「死者との会話」と同じく動物と会話ができる「動物との会話」や、ジャンプ距離を3倍に伸ばせる「強化跳躍」などは探索でも大いに役立つ。ほかにも特徴的な名前の呪文「脂」は、床に脂を敷くことで相手を転ばせ移動を遅くさせることができるし、一見弱そうに見える「水の生成」は火を消す事ができるほか、相手を濡れさせて電撃や冷気に弱くさせることができる。単なる攻撃呪文や直接的なバフ・デバフ呪文だけではない、さまざまな効果をもつ呪文が幅広い攻略法を生み出しているのだ。

*必要ないと感じた呪文でも、とりあえず装着して試してみるのもアリ


この出来事から学べる教訓としては、詰んだと思っても諦める前に打開策を模索した方がよいということ。今回紹介したのは呪文によって解決できた一例だが、上述したように本作はひとつの出来事に対してさまざまなアプローチをとることができる。もし、「失敗した!」と思ったクエストがあったなら、クエストメニューを見てみよう。もし、クエストが終わったら、そのクエストは完了したクエストとして表示されるはず。クエストが完了になっていないのであればまだ諦めるには早いと、頭をひねって解決策を考えよう。呪文やアイテム、文献などまだ解決する手立てはあるかもしれない。諦めずに挑戦だ。


失敗も含めてライフ・イズ・ビューティフル

以上が、本作の序盤で筆者が体験した失敗談と、そこから学んだ教訓となる。ここまで失敗を繰り返してきた筆者が最後に伝えたい教訓は、失敗してもそれがおもしろかったら笑おうということ。本作はクイックセーブとクイックロードが搭載されており、戦闘で全滅した時などセーブ・ロードしやすい仕組みとなっている。そのため些細な失敗でもリセットが効きやすい。

しかし、そのリセット、少しだけ待ってほしい。本作はひとつの出来事に対してのアプローチが多いと同時に、しっかりとそれぞれに応じた結果とその先が用意されている。一度筆者はとあるクエストで失敗して檻に閉じ込められたことがあったが、そこで脱獄を目指す囚人たちと出会い、ともに抜け出して仲間になれた。もしリセットしていたらそういったチャンスもみすみす逃していただろう。

そして、この話の以外にも筆者は失敗を繰り返しているが、しっかりと立て直せるように作られているのも本作のいいところ。幼生についてのことがまったくわからず、先に進んでしまった筆者の旅だが、なんとか手がかりを掴むことができたし、数少ない仲間との関係は良好。シャドウハートとの恋愛も順調だ(ウィルのことを思うと少し気まずいが)。


物語が3章に突入した現在も、失敗の数こそは少なくなっているものの、プレイングやダイス次第でどうしても失敗はしてしまう。しかし今では、そういった失敗を気にしなくなったどころか、笑えるようになっている。それは失敗したプレイヤーを置き去りにせず、しっかりとそれに応じたかたちで結果を返してくれる本作のシステムがあってこその結果だ。筆者と愉快な仲間たちの旅路は失敗だらけだが、それがどのような冒険の結末に一行を導くのか、早くこの目で確かめてみたい。