『ゼルダの伝説 ティアキン』は本当によかったが。鍋囲んで遊ぶ『桃太郎電鉄ワールド』がよかった。セガ公認サターンパッド新製品を入手。今週のゲーミング

 

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。421回目です。あけましておめでとうございます。


令和のサターンパッド


今週は「SEGA Saturn 2.4GHz Wireless Pro Controller」を入手。Retro-Bitによるセガ公認サターンパッドの新製品です。2.4GHz無線ドングルが付属し、PCやNintendo SwitchなどのUSB対応機器およびセガサターン実機に対応する。ただし、技適マークは確認できませんでした(FCC/CEのみ)。人柱になってもいいやと思い海外通販しましたが、残念ながら日本では使えない。

本製品は、オリジナル版にはなかったアナログスティックを搭載することが特徴。Joy-Conと同じ小さいサイズのものです。このスティック追加が影響したのか、本体が全体的にやや大きくなっており、十字キーと6ボタンとの間隔もボタン1個分くらい広い。親指のボタンへのアクセスに違和感はさほど感じないものの、少し大ぶりな握り具合です。実際の使い勝手は……どこか国内正規販売してくれませんか。
by. Taijiro Yamanaka


桃鉄×鍋は相性抜群


あけましておめでとうございます。2023年の年の瀬は仲のいい知人たちで鍋を囲んで『桃太郎電鉄ワールド』を遊んでいました。なんと、知人のうちの2人が桃鉄シリーズを遊ぶのがはじめてのようで、ルールを教えながらゆっくりと進行。いじわるし過ぎず、かといって接待でもないような絶妙なバランス感で遊んでいました。はじめてながら世界地理に詳しい知人が目的地との位置関係を理解しサクサクとゲームを進めていたのが印象的で、「リアル知識がゲームに役立ってるお手本のような例だ……!」と関心。桃鉄3年決戦!を2回ほど楽しみ、ビギナー知人は「2023年は桃鉄の面白さを知ったわ……」と帰り際満足そうに話していました。

大人になると自然にみんなで集まってゲームをするというのが少なくなるうえ、人が集まるということがなかなか出来ずにいた昨今。オンラインではなく、リアルで年末に誰かと集まってゲームで遊ぶことって特別だったんだなとここ数年はふつふつと感じていました。そういった気持ちが今回、『桃太郎電鉄ワールド』をみんなで遊んだことによって一気に開放。なんだか年の瀬に邪気を払ったような感じです。これからはオンライン・リアルともに色んな人とゲームでつながって、ゲームの楽しさをいろんな形で一緒に共有したいなぁと思えるような出来事でした。今年もよろしくお願いいたします。2024年もほどよくがんばりつつ、いっぱい楽しみます。
by. Tamio Kimura


2023年13か月目


今週は『TEVI』を遊んでいます。本作は『Rabi-Ribi』開発元による2Dアクションアドベンチャーゲームです。舞台となるのは、生体部位と機械部位を組み合わせた知的生命体「魔械族」が30年前に蜂起した世界。主人公である兎耳の少女テビィは、膨大なマナが込められたアストラルギアを求めて世界を冒険。各地で起こっている事件や騒動にも巻き込まれていきます。まだまだ序盤から中盤といったところですが、本作では広大なマップをサクサク探索可能です。基本的にはストーリーやクエストにそって探索を進行。フルボイス対応な点も含めて自由だった前作と比べると、ストーリーに力が入れられている印象を受けます。レスポンスの良いアクションや弾幕気味のボスの攻撃、回復アイテムの存在もあり難易度ノーマルでは遊びやすい点も特徴でしょうか。

すでに年は明けていますが、本作も含めて2023年のゲームはまだまだ遊びきれておらず、まったく新年を迎えられていません。毎年思っていることではあるものの、特に2023年は気になるゲームが次から次にリリースされたので、例年以上に手が回りませんでした。今年も新作がすでに登場していますが、2024年をやりつつ2023年の延長戦を進めていきたいところです。
by. Keiichi Yokoyama

ひとつだけ決めるの難しい


年末はゲーム・オブ・ザ・イヤー企画において、どれが一番だったか考えるために2023年のよかったゲームをいろいろ復習していました。最終的には『Brotato』を選びましたが(関連記事)、めちゃくちゃ悩みました。とくに『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』と『Marvel’s Spider-Man 2』が良かっただけに、悩ましかったです。結局のところ「ずっと楽しかった」という文脈で『Brotato』を選びましたが、ひとつを選ぶのは難しい。

結局のところ、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』と『Marvel’s Spider-Man 2』はアワード系ではちょっと地味な印象。クオリティに対して地味、という意味合いです。やはり人間は期待と結果に基づいて動いているな、と。『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』と『Marvel’s Spider-Man 2』はある種約束されたゲームではありました。両方とも「前作よかったけど大丈夫か」的な不安はありましたが、ある程度ユーザーはクオリティへの期待はあったのかなと。そこで、しっかり素晴らしいものが出てきて。めちゃくちゃすごいけれど、そこには大きな驚きはなく。あと、前作がとても表彰されたし、今作はもういいんじゃ?的な心理が働いたり。

そう考えると、ダークホース的な新規IPだったり、前作から大きくジャンル変更した挑戦作だったり、そのジャンルを蘇らせたり。ゲームというより業界のコンテクストにおける革新性が重要視される印象です。というか、自分もそれを重要視します。アワードや表彰はすべてではなく、セールスやファン反応がずっと大事ではあります。が、人気シリーズもいろいろあるなと思いました。なんにせよ『ティアキン』は本当によかった。年末年始で全マップ埋めました。
by. Ayuo Kawase