廃村探索ホラーゲーム『鳴蟇村』8月16日配信へ。地図にない村からの脱出を目指す、じっくり探索恐怖体験

DorsalFin Studioは7月26日、『鳴蟇村(なりびきむら)』を8月16日20時にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。発表にあわせて、ローンチトレイラーが公開されている。

インディーゲーム開発スタジオDorsalFin Studioは7月26日、『鳴蟇村(なりびきむら)』を8月16日20時にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。発表にあわせて、ローンチトレイラーが公開されている。

『鳴蟇村』は、地図に載っていない村からの脱出を目指して探索していく、探索系ホラーゲームである。本作の舞台は、トンネルの先に隠された地図にない廃村「鳴蟇村」だ。本作では2000年9月、巨大掲示板にて「鳴蟇峠の対岸の崖が崩れてトンネルらしき物が見えるんだが?」なるスレッドが立てられていた。同スレッドによると、大型台風によって崩れた影から、トンネルのようなものが出てきたのだという。

掲示板で憶測が流れる中、主人公はトンネルが出てきたとされる書き込みの場所が家から近かったために、現地へと出発。主人公がトンネルをくぐると、電柱や詰め所などが存在。さらにその先には、地図に載っていない村が残されていた。しかし主人公が足を踏み入れた瞬間、老朽化した橋が崩れて、戻る道がなくなってしまう。退路を断たれた主人公は、脱出するために錆びた看板が時代を感じさせる村を探索。やがて、かつて村で起こった真実が明らかになっていく。


主人公は鳴蟇村について調べながら、廃村を探索して脱出を目指す。本作のゲームプレイでは、地図にない村「鳴蟇村」の探索に重点が置かれている。村内には手がかりが存在しており、それらを見つけ出すとかつて村で起こった真実が明らかになるという。なぜトンネルの先に地図にない村があるのか。探索を通して、不気味な廃村の謎へと迫るわけだ。


また本作の鳴蟇村は、日本にある廃墟や廃村を参考に開発されている。開発チームのX(旧Twitter)アカウントを見る限りでは、古い缶詰や看板など小物までしっかり制作されている。実在の廃墟や廃村を参考にした、雰囲気のある廃村探索が繰り広げられるのだろう。ゲームモードとしては、ホラーが苦手な方でもプレイできると謳う、廃墟探索モードも搭載。自由に時間を変更しながら廃村内を探索し、カメラ機能を使った写真撮影もできるという。またストアページによると、プレイ時間は2時間から3時間程度になるそうだ。


本作を開発しているDorsalFin Studioはあたかね氏、ぶっさん氏、tekktekk氏がコアメンバーとなって立ち上げられた、インディーゲーム開発スタジオだ。過去作としては2021年に『真砂楼』、2022年に『米砂原醫院』をリリースしている。前作『米砂原醫院』のSteamユーザーレビューでは、24件中91%の好評を獲得。プレイヤーからは静かな恐怖や、雰囲気のある廃墟などが評価されていた。また同スタジオは、メンバー全員が本業でゲーム制作に携わっており、技術向上などを目的に、休日の時間を使って制作が進められているという。

同スタジオの過去作では、それぞれ廃旅館と廃病院が舞台に、屋内での恐怖が展開されていた。本作は廃村が舞台となっており、同スタジオでは初の屋外の探索が繰り広げられる。これまでよりもスケールが大きな廃墟探索に期待したいところだ。なおPV内に登場する鳴蟇村の郷土料理「なりびき丼」は3Dスキャンによって取り込まれたもので、レシピがクックパッドで公開されているそうだ。


『鳴蟇村』は、PC(Steam)向けに8月16日20時リリース予定である。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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