真っ暗ステージスキャン探索ホラー『LiDAR Exploration Program』、4月3日リリースへ。暗黒マップの全貌を「3Dスキャナー」フル活用で把握する

個人デベロッパーのKenForestは3月22日、ホラーアドベンチャー『LiDAR Exploration Program』を4月3日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。現在itch.ioにて無料デモ版が配信されている。
『LiDAR Exploration Program』は、「LiDAR」と呼ばれる3Dスキャナーを用いてフィールドを探索するアドベンチャーゲームだ。このLiDARとは、レーザー光を照射し跳ね返った光を検出することで、物体との距離や物体の形を把握するための技術のこと。プレイヤーはこのLiDARスキャナーを活用して、暗闇に包まれたステージの全体像を解析していく。
プレイヤーが訪れるステージには全く明かりがなく暗闇に包まれており、そのままでは進むことができない。キーボード&マウス操作では、左クリックをすることでLiDARスキャナーからレーザーを照射し、ステージのオブジェクトや壁を光の点でマッピングすることができる。プレイヤーはこの光の点を頼りにステージを進んでいくことになるのだ。マウスホイールによってレーザーを照射する半径を調整できるほか、右クリックで広範囲を簡単にスキャンすることも可能。ステージの各所には「未知のオブジェクト」が隠されており、それらを見つけてスキャンしていく。すべての「未知のオブジェクト」を探し出すのがこのゲームの目的だ。

本作はマップ画面も特徴的。LiDARスキャナーでスキャンした“3D点群データ”を上空から眺めることができるのだ。「未知のオブジェクト」の場所はこのマップ上でしか確認できないため、ステージ上の位置関係を正確に把握するために、スキャナーであらかじめたくさんのデータをとっておくと役に立つだろう。ステージごとに独自のカラーパレットが用いられており、色鮮やかな点群はとても幻想的だ。

本作は、itch.ioにて無料デモ版が配信されており、今回製品版がSteamにてリリースされるかたちだ。LiDARスキャナーを用いたアドベンチャーゲームとしては、Introversion Softwareが手がける『Scanner Sombre』が2017年にリリースされており、本作の開発者もこのゲームから着想を得たという。LiDARスキャナーで暗闇を探索するというユニークなアイデアに、どのようなゲームプレイが体験できるかにも注目されるところだろう。製品版では計8つのステージを遊べるほか、スキャナーのレーザーの模様をカスタマイズする機能などが実装されるようだ。
筆者もデモ版を遊んでみたが、ステージの隅々までどんどんスキャンしたくなるような“中毒性”を本作から感じた。いわゆるジャンプスケアのようなホラー演出はほとんどなく、不気味な雰囲気のステージを進んでいくシンプルなゲームとなっている。なお右クリックで一気に広範囲のスキャンをおこなうことができるものの、左クリックであちらこちらにレーザーを飛ばしながら地道にスキャンをして、徐々に姿を把握するのも面白いだろう。スキャン時に鳴り響く重低音もクセになるはずだ。
『LiDAR Exploration Program』は4月3日に、PC(Steam)向けに配信予定。現在itch.ioにて無料デモ版が配信中だ。