人気ストリーマーDr Disrespect氏、自分で設立したゲームスタジオに追放される。過去の”未成年へのセクハラチャット疑惑”報道を受けて

 
Image Credit: Dr Disrespect on YouTube

PvPvE型FPS『DEADROP』の開発元Midnight Societyは6月25日、スタジオの共同設立者であるDr Disrespect氏との関係を解消することを表明した。背景には同氏の過去の“セクハラ疑惑”があるようだ。

Dr DisrespectことHerschel Guy Beahm氏は米国のゲーム配信者だ。もともとTwitchで活動していたものの2020年に突如アカウント永久停止処分を受け、現在はYouTubeを拠点に活動している。YouTubeの登録者数は約470万人を誇る人気ストリーマーだ。


Dr Disrespect氏は2021年に元Infinity WardのRobert Bowling氏や元343 IndustriesのQuinn DelHoyo氏などと共にゲームスタジオMidnight Societyを設立。同スタジオでは、PvPvE要素のあるオンラインFPS『DEADROP』が開発されている。同作はNFT(Non Fungible Token・非代替性トークン)要素を盛り込んだ基本プレイ無料作品となる見込み。現在はGame Access Pass、Tower Key、Founders Pass所有者向けにプレアルファ版となる短い体験版(Snapshot)が配信されている。

そして今回Midnight Societyは、共同設立者のひとりであるDr Disrespect氏との関係を解消すると発表した。この背景には同氏に対する“告発”があるという。同氏は先述のとおり2020年にTwitchにてアカウント永久停止処分を受けたものの、当時その原因は説明されず、謎のままであった(関連記事)。

一方で先日、元Twitchの戦略パートナーシップ部門に勤めていたCody Conners氏が、とある配信者(He)が当時Twitchに存在した「Whispers」機能を使って、未成年者と性的なテキストメッセージのやりとり(sexting)をおこなっていたと言及。さらにその人物はTwitchConで未成年者と会おうとしており、Twitchからアカウント停止処分を受けたと投稿した。さらに海外メディアThe VergeがTwitchのトラスト&セーフティ部門元スタッフからの証言として、この人物がDr Disrespect氏であったことを報道。同様の証言を得られたことを裏付けている。


Midnight Societyはこの告発を知り、Dr Disrespect氏が“潔白”であるという前提のもとで関係者と話し合いをおこなったという。Midnight Societyからの発表では告発にあった内容が事実であったかどうかについては述べられていない一方で、「スタジオおよび個々人の理念や規範を守るため(in order to maintain our principles and standards as a studio and individuals)」に、同氏との関係をただちに解消する必要があると判断されたとのこと。受け入れがたい状況であるとしつつも、関係者やスタッフ、プレイヤーコミュニティのために、品位をもって行動することが義務であったと伝えられている。

人気ストリーマーDr Disrespect氏が共同設立し、ブロックチェーン技術を盛り込んだ野心的な新作FPSを手がけているMidnight Society。今回、Dr Disrespect氏の過去の不祥事報道が原因で、共同設立者であった同氏がただちに“追放”されるという事態に発展しているかたちだ。なおDr Disrespect氏は、一連の報道について「私は何も悪いことをしていない」とコメント。Twitchとの和解に基づき守秘義務があることを示唆しつつも、すべて調査済みであるとし、違法性や不当行為は発見されていなかったと主張している。