『Dead Island 2』がSteamのストアページから消滅、座礁続きの開発事情に中止を危惧するファンの声も


Steamのストアページから『Dead Island 2』が消えた。現在、データベース管理サイトSteamDBでは“Unknown App”と表示されており、削除もしくは非公開に変更されたことを示唆している。2014年の発表以降、発売日の大幅延期や開発元との契約解除など、事あるごとに存続が危ぶまれていただけに、海外フォーラムを中心に様々な憶測が飛び交っている。なお、今年3月には新たなデベロッパーが決定し、開発の引き継ぎが明らかになっていたばかりだった。

『Dead Island 2』は、「E3 2014」のPlayStationプレスカンファレンスにて発表されたサバイバルホラーゲーム。人間性が薄れゆく中で剥がれ落ちる虚栄心をブラックユーモアで描いたメッセージ性際立つトレイラーが話題になった。開発元は、1作目を手がけたTechlandに代わり、『Spec Ops: The Line』に携わったYAGER Developmentが担当。2015年春季のリリーズを目指していたが、同年4月に2016年への大幅な延期を発表。その後、7月にはパブリッシャーであるDeep Silverとの方針のズレを理由に、デベロッパーとの契約が解除されたことで開発は完全に暗礁へ乗り上げた。そんな中、今年3月、『LittleBigPlanet 3』や『Disney Infinity 3.0』をはじめ、数々のサードパーティIPを手がけてきたSumo Digitalが開発を引き継いだことが明らかになっていた。

現在、SteamDBのステータスは、ゲームが削除されたか非公開に設定されていることを意味する“Unknown App 268150”へ変更されている。この件について、『Dead Island 2』の開発が中止されたのではないかとの憶測も一部でささやかれているが、開発元の変更に伴うストアページのリニューアルが目的であることも十分に考えられる。いずれにせよ、最初の発表から丸2年も経過しているだけに、リリースに関する続報が期待される。