『Fallout 4』『Skyrim Special Edition』PS4版のMod対応が決定、PS4 Proではネイティブ4Kにも対応

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Bethesda Softworks(以下、Bethesda)は4日、『Fallout 4』および『The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』(以下、TES V: Skyrim SE)におけるPlayStation 4向けのModサポートを発表した。これまでソニーが容認しなかったことから一度は断念を余儀なくされていたが、最終的に合意に至った形だ。加えて、両タイトルとも来月に発売されるPlayStation 4 Proの4K解像度に対応予定であることも明らかになった。

 

Skyrimで実装後にFallout 4へ対応

Modサポートは、Bethesdaが提供する公式ツール「Creation Kit」を利用することで、キャラクターやアイテム、ゲーム内エリアなど、あらゆるコンテンツをユーザーが自由に制作、コミュニティ内でシェアできる機能だ。PCユーザーの間では、10年以上前から親しまれている。これまでBethesdaは、コンソール版『Fallout 4』のMod対応をXbox Oneで実現しており、PlayStation 4版のサポートに関しても高優先事項として実装の準備を進めていた。また、今月リリース予定の『TES V: Skyrim SE』についても、「E3 2016」で発表された際には、すでに家庭用プラットフォーム向けのModサポートが決まっていた。しかし、先月になって現状ではソニーが容認しない意向であることが報告され、PlayStation 4での実現は事実上のお蔵入りとなっていた。

4K解像度に対応した『TES V: Skyrim SE』
4K解像度に対応した『TES V: Skyrim SE』

Bethesdaの公式声明によると、PlayStation 4向けのModサポートおよび4K解像度への対応は、10月28日発売の『TES V: Skyrim SE』で先行して実装される。その後、『Fallout 4』への対応に着手するとのこと。また、『Fallout 4』ではPlayStation 4 Proの性能を生かして、ネイティブ4Kの描画に加えて、照明効果やグラフィックの向上も予定している。なお、PlayStation 4版では、PC版のように外部アセットを使用したModをアップロードすることはできない。Modの閲覧やダウンロードには、Bethesda.netアカウントを作成することで、ゲーム内からアクセスできる。

『Fallout 4』のMod対応に関しては、当初はPlayStation 4向けにも6月から対応する予定だったが、Xbox OneでのModファイル上限が2GBだったのに対して、PlayStation 4版は900MBに制限されるなど、ベータテストの実施を前に複数の技術的な課題に直面したことを受けて、実現が難航していた背景がある。また、前回の発表に際してBethesdaは、ユーザーが何でもできるという現状の仕様を、ソニー側が容認しない意向であるとの内情に触れていた。Modによってはユーザーがスクリプトに直接干渉するケースも想定されるため、導入による安全性が保証できないからだ。以前、コンソール版『The Elder Scrolls V: Skyrim』のMod対応が議論された際も、同様の理由で見送られた。こうした背景から、PlayStation 4版への対応は絶望的だと思われていたが、『TES V: Skyrim SE』のリリースを目前にソニー側が歩み寄りを見せたようだ。

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