Steam同接約10万人の海賊オープンワールド『Windrose / ウィンドローズ』大人気すぎて開発元が”悲鳴”。「サーバーのプロ」の助けを求める

大ヒット中の『Windrose』開発元がプレイヤーに対して「インターネットプロバイダーの専門家の支援」を求めており、注目を集めている。

Pocketpair Publishingは4月14日、Kraken Expressが手がける『Windrose / ウィンドローズ』を早期アクセスタイトルとして配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア/STOVE)で、ゲーム内は日本語表示に対応。すでに爆発的なヒットを記録する本作ながら、海外の一部地域ではマルチプレイへの接続が不安定となる症状も散見されている。そんななか、開発元がプレイヤーに対して「インターネットプロバイダーの専門家の支援」を求めており、注目を集めているかたちだ。

『Windrose』は、海賊をテーマとしたオープンワールドサバイバルクラフトゲームだ。舞台となるのは1700年代のカリブ海。海賊団の船長であるプレイヤーは、史実上の海賊「エドワード・ティーチ(黒髭)」の襲撃により命を落としてしまう。その後、船の残骸とともに無人島の海岸で目覚めたプレイヤーは、体に起こった異変の解明と復讐を果たすために、身一つで海賊として再起していく。ソロプレイのほか、最大8人でのマルチプレイにも対応している(公式の推奨同時プレイ人数は4人まで)。

プレイヤーはキャラクタークリエイトによって作成した自身のキャラとなり、自動生成されたマップに降り立つ。まずは木材や石といった素材を集めて、装備や拠点をこしらえながら生活基盤を築いていく。各所では動物やアンデッドなどの敵と戦闘するサバイバルクラフトが繰り広げられる。

そしてゲームが進行すると、プレイヤーは海賊船を入手。操舵輪を握って、見渡す限りの大海原へ船で繰り出せるようになる。海賊船で島々を巡る中では、黒髭の手下が乗る敵船とも遭遇する。備え付けの大砲で攻撃したり、敵船に自ら乗り込んで船員と戦ったりと、海賊らしい海戦が展開される。そうして冒険や探索を進める中でキャラクターを強化していくのだ。

本作は4月14日に早期アクセス配信されると瞬く間に人気を集め、Steamの同時接続プレイヤー数はあっという間に2万人を突破した(関連記事)。さらにその後も右肩上がりで数字を伸ばし、本稿執筆時点でのピーク時の数字は約9万8000人を記録(SteamDB)。10万人の大台に迫る勢いを見せており、爆発的な人気のヒット作となっている。

一方、一部地域ではユーザーより「本作のマルチプレイに接続しづらい」といった報告が上がっている。日本地域においてはそれほどでもないが、北米やヨーロッパでは繋がらない事例が少なからず起きているようだ。開発元は公式サイトにて、サーバーに接続できない場合のトラブルシューティングを公開するなど、問題解決に努めている模様。人気作にありがちな接続トラブルが本作でも起きてしまっているのだろう。

開発元によると接続問題の原因の一つとして、一部のインターネットサービスプロバイダ(ISP)が本作の接続をブロックしてしまっていることがあるという。本作では専用サーバーを構築する方式と、P2P形式で接続する2種類の方法でマルチプレイができ、理論上はプレイヤー数の増加に対応可能。しかし北米と欧州の一部のISPが、本作の協力プレイに使用されるサーバーアドレスやバックエンドサービスを制限したり、ブロックリストに登録したりしてしまっているという。開発元はこうした問題を究明するために全力を尽くしているが、原因の特定にはまだ至っていないそうだ。

そして開発元は驚きの解決策を実施した。なんと本作の公式Discordサーバーにて、「もしこのなかに北米か欧州の大手ISPで働いている人か、あるいは知り合いにそういう人がいたら、ぜひ名乗り出てほしい。(If you happen to work with, or know someone at a major EU/NA ISPs who might be open to speaking with us, we would truly appreciate an introduction.)」と呼びかけたのだ。プレイヤーのなかから関係者や専門家を募ったかたちとなる。直接関係者に尋ねることができれば、確かに問題解決に大きく繋がるだろう。

この開発元の要請には多くの反応があった様子。Discordでの投稿の約3時間後、開発元は「期待をはるかに超える反応が寄せられている」とあらためてコメント。返信は遅くなるかもしれないと前置きしつつ、プレイヤーの協力に感謝しており、あらゆる可能性を考慮して問題の解決に取り組んでいると伝えた。

リリースされて突如人気を博したゲームでは、マルチプレイについてなんらかのトラブルが報告されるのは珍しくない事象だ。小・中規模な開発会社であればなおのことだろう。もちろん接続が安定していることが望まれるが、想像をはるかに超える数のプレイヤーが集まれば、想定外のトラブルも起こりうる。迅速な解決を求める声があがるなかで原因が特定できなければ、開発元も焦りが募るかもしれない。

しかしそんななかで、開発元がユーザーのなかからプロバイダーの関係者を募るのは、かなり珍しい対応といえる。非常に多くのプレイヤーが集まっており、かつ開発元とユーザーの距離も近い、本作ならではのエピソードといえるかもしれない。日本においてはそれほど接続トラブルはないようだが、“専門家ユーザー”からの協力も得た開発元が、北米や欧州で報告されているというマルチプレイ問題の解決に向けて、順調に進んでいくことを望みたい。

『Windrose / ウィンドローズ』はPC(Steam/Epic Gamesストア/STOVE)向けに配信中だ。現在各ストアにて10%オフとなるリリース記念セールを実施中。Steamでは4月22日まで税込3060円で購入可能だ。

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Akihiro Sakurai
Akihiro Sakurai

気になったゲームは色々遊びますが、放っておくと延々とストラテジーゲームをやっています。でも一番好きなのはテンポの速い3Dアクションです

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