SIE、ダブルCEOが率いる新体制へ。プラットフォームとスタジオでリーダーを分担

 

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は5月14日、同社の新経営体制を発表。2024年6月1日付でSIEプラットフォームビジネスグループのCEOに西野秀明氏が、SIEスタジオビジネスグループのCEOにHermen Hulst氏が就任することを明かした。

SIEでは2019年4月よりJim Ryan氏が社長兼CEOを務めてきたが、今年3月末をもって退職。後任としてソニーグループ株式会社にて代表取締役社長COO兼CFOを務める十時裕樹氏が暫定CEOを兼任していた。

今回、SIEの新たな経営体制が発表され、6月1日付で二人のCEOがSIEプラットフォームビジネスグループとSIEスタジオビジネスグループをそれぞれけん引していくことが明かされた。SIEプラットフォームビジネスグループCEOについては、これまでSIEのプラットフォームエクスペリエンスグループ担当シニアバイスプレジデント(SVP)を務めていた西野秀明氏が担当。同氏は引き続き技術、製品、サービス、プラットフォームエクスペリエンスの領域をリードしていくという。くわえて同氏は、サードパーティのパブリッシャー・デベロッパー対応、およびハードウェア、サービス、周辺機器の販売・マーケティングを含むビジネスオペレーションも担当することになるそうだ。

そしてSIEスタジオビジネスグループCEOについては、これまでSIE PlayStation Studios SVP・統括責任者を担当していたHermen Hulst氏が就任する。同氏は今後CEOとして、ファーストパーティコンテンツの開発、パブリッシング、事業運営の責任を担うことになるとのこと。

十時氏によると、新体制では二人のリーダーがそれぞれ明確な役割を担い、PlayStationの既存ユーザーのエンゲージメントを強化していくという。またPlayStationの体験を新たな層にも広げていくという戦略的な方向性をさらに推し進めてくれることを期待しているそうだ。二人のCEOが率いる新体制で、PlayStationがどのような展開を続けていくのか。今後の動向も注目される。