『バトルフィールド』新作開発が本格化へ。『2042』のシーズン展開が今シーズンで終わり、座組整う

 

Electronic Artsは3月20日、『Battlefield 2042(バトルフィールド 2042)』にてシーズン7「ターニング・ポイント」を開幕した。そして本日4月10日、同シーズンが本作における最終シーズンになることが明らかになった。シーズン7終了後も新たなイベントやサポートは継続されるものの、シーズン配信での展開は終了となるそうだ。今後はシリーズ最新作の開発に本腰を入れた態勢に移行するという。


『Battlefield 2042』は、マルチプレイFPS『Battlefield(バトルフィールド)』シリーズの最新作。PC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに2021年11月19日にリリースされた。リリース当初は不具合やパフォーマンス問題が続出。また最大128人対戦用に用意されたマップについて広すぎるなどの調整不足が指摘されたり、従来の兵科(クラス)システムに代わって採用されたスペシャリストシステムへの不満の声が上がったりなど、多くの問題が浮き彫りとなった。Steamユーザーレビューは、当時全体の26%が好評とする「やや不評」ステータスに落ち込んでいた(関連記事)。

開発元はシーズン展開によるアップデートを重ねながら、バランス調整やバグ修正をはじめとした各種改善を進めてきた。そのなかでは、マップデザインの大幅な見直しや、最大64人対戦に規模を縮小しプレイヤーの密度を上げたモードの導入、兵科システムへの回帰なども実施。そうした改善が実を結んでか、Steamの最近のユーザーレビューは「賛否両論」ステータスにまで持ち直している。

そんな本作にて先月3月20日、シーズン7「ターニング・ポイント」が開幕となった。アタカマ砂漠を舞台とする新マップ「ヘイヴン」のほか、既存マップ「アワーグラス」の改修に伴って除外されたエリア「スタジアム」が歩兵専用の独立したマップとして復活。また新武器や新ビークル、新ガジェットなどの要素が実装された。


そして、今シーズンは本作に向けた最終シーズンになることが本作公式サイトにて明かされた。シーズン7終了後も新たなゲーム内チャレンジやイベント、モードの実装のほか、継続的なメンテナンスといったサポートは継続予定。一方で新たなシーズンの配信はおこなわれない見込みだという。本作のシーズン展開終了の背景には、開発リソースと焦点をシリーズ新作の開発に本腰を入れる(fully dedicated)方針があるそうだ。

なおシリーズ新作はマルチプレイとシングルプレイの双方に注力されているといい、開発はDICEのほか、Ripple EffectおよびRidgeline Gamesが手がけていた。一方でRidgeline Gamesは今年2月末に閉鎖。代わりにCriterion Gamesがシングルプレイキャンペーンの開発を担当することが伝えられていた。今回、新たにリメイク版『Dead Space』を手がけたMotive Studioが開発に参加することが発表されている。

2年半以上にわたるシーズン展開が終了となる『Battlefield 2042』。発表ではこれまでの開発プロセスを通じて貴重な教訓(valuable lessons)を得たとされており、シリーズ新作の開発にも活かされるのだろう。『Battlefield 2042』では初動で大きな躓きを見せたこともあり、新作では順調な船出を迎えられるかどうかも期待されるところだろう。いずれにせよ『Battlefield』シリーズ新作はタイトルの発表も含め、続報が注目される。

Battlefield 2042』は、PC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中だ。