『ドラゴンズドグマ 2』不評受けるSteam版について、カプコンが不具合の調査・修正方針を発表。負荷軽減や「ニューゲームの選択」を可能にする準備も検討へ

 

カプコンは3月22日、『ドラゴンズドグマ 2』のPC(Steam)版について、「ご迷惑をおかけしていることお詫び申し上げます」と述べ謝罪。そしてコミュニティから寄せられている意見についてコメントした。

『ドラゴンズドグマ 2』は、2012年に発売された『ドラゴンズドグマ』の続編となるシングルプレイ向けオープンワールドアクションゲームだ。人の王国と獣人の国、そして世界の破滅を象徴する竜が存在するファンタジー世界を舞台とし、プレイヤーは覚者としてAIキャラクターのポーンと最大4人パーティを編成して冒険する。

本作は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに3月22日に発売され、Steam版の同時接続プレイヤー数がピーク時に約19万人に達するほどの人気に。発売前に公開された海外メディアレビューも、100点満点を含む高評価が連発。一方そうした絶好調ぶりとは対象的に、Steam版のユーザーレビュー評価は伸び悩み、本稿執筆時点では約1万件が投稿され、その内の40%が好評とする「賛否両論」ステータスとなっている。

Steam版に多くの不評レビューが投じられている背景には、まずクラッシュやフリーズが頻発したり、フレームレートが低下したりなどの最適化不足が挙げられる。このほかにも、ゲームを最初からやり直すオプションが用意されておらず、覚者やメインポーンの外見を変更する場合には、ゲーム内アイテム「転身の秘術」が必要になる点も指摘。同アイテムはゲーム内で入手できるものの、時短要素として有償DLCとしても販売されており、ユーザーを課金へと誘導しているのではないかとの不満の声が上がっている状況だ(関連記事)。

こうした不評レビューを受けてか、カプコンは3月22日に声明を発表し、『ドラゴンズドグマ 2』のSteam版に関して「ご迷惑をおかけしていることお詫び申し上げます」として謝罪。そしてコミュニティから寄せられている意見をふまえ、今後の対応についてコメントした。

まずSteam版で発生している不具合について、クラッシュやフリーズといった重篤な不具合から調査・修正を進めていくとし、近日中にパッチを配信すると案内。またフレームレート低下の問題に関しては、今後の対策で対応できる方法を検討していくとした。本作では、各キャラクターの思考やキャラクターの物理演算への影響を処理するためにCPUパワーを割いており、GPU負荷の軽減が期待できるオプションによる効果は薄いとのこと。

このほか、ゲームのプレイ途中で、ゲームを最初から始める選択を可能にする準備を検討していることも明らかにされた。また本作の少額課金要素にあたる各種有償DLCについて、ゲーム内でも入手することができるとあらためて案内されている。

『ドラゴンズドグマ 2』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。