『ドラゴンズドグマ 2』絶好調スタートを切るも、Steam版ユーザーレビューは「やや不評」に。PC版の最適化不足など課題も抱える

 

カプコンは3月22日、オープンワールドアクションゲーム『ドラゴンズドグマ 2』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S。本作は、Steam版にて非常に多くのプレイヤーが確認されるなど早くも大きな盛り上がりをみせる一方で、そのSteam版のユーザーレビュー評価が芳しくない状況となっている。


『ドラゴンズドグマ 2』は、2012年に発売された『ドラゴンズドグマ』の続編となるシングルプレイ向けオープンワールドアクションゲームだ。人の王国と獣人の国、そして世界の破滅を象徴する竜が存在するファンタジー世界を舞台とし、プレイヤーは覚者となって冒険。本作では、異世界からの旅人であるAIキャラクターのポーンを仲間にすることができ、多彩な職業のキャラクターにて最大4人パーティを構成可能だ。

本作は本日3月22日に発売され、Steam版の同時接続プレイヤー数はピーク時に約18万5000人に達した(SteamDB)。これはSteam全体で同日のトップ10に入るほどの大きな数字であり、またカプコンのシングルプレイゲームとしての最高記録を更新した。人気作の12年ぶりの続編ということや、発売前に公開された海外メディアレビューにて100点満点を含む高評価が連発していたことなどによってファンの期待が高まり、それがこうした数字となって現れたといえるだろう。


一方で、メディアレビュー評価とは対照的に、Steam版のユーザーレビュー評価が芳しくない。本稿執筆時点では約4700件が投稿され、その内の38%のみが好評とする「やや不評」ステータスとなっているのだ。ちなみに、メディアレビュー向けにはPS5版がカプコンから提供されていた模様である。

Steam版の不評ユーザーレビューでは、まず最適化不足を指摘する意見が多くみられる。クラッシュやフリーズが頻発したり、フレームレートが低下したり。本作の推奨動作環境を満たしたうえでグラフィック設定を調整しても、動作が重いといった声が聞かれる状況である。

またパフォーマンス面以外に、本作の少額課金要素への不満の声も多い。具体的には、覚者やメインポーンの外見を変更する場合に必要になるゲーム内アイテム「転身の秘術」やその購入に必要なゲーム内通貨「リム」などが、有料DLCとして販売されている点だ。リムはゲーム中でも入手可能ながら、通常のお金よりも入手機会は少なめ。あえて不便な仕様にして課金へと誘導しているのではと受け止められ、不評レビューが投じられているようだ。またPC上でセーブファイルを探して削除する以外にゲームを最初からやり直すオプションが用意されていない点も不評の一因になっている。


Steam版の最適化不足については、ユーザーが満足にゲームをプレイできないことにもなるため、早急に改善されることが望まれる。おそらく、カプコンも問題は認識していることだろう。一方、少額課金要素に関しては本作のビジネスモデルにも関わる部分であるため、根本的な対処がおこなわれるのかどうかは未知数。今後の動向を見守りたい。

『ドラゴンズドグマ 2』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。