株式会社ポケモン、“2024年1月発売の他社ゲーム”に対して「ポケモンのいかなる利用も許諾していない」と明言。調査を行った上で適切な対応を取っていく


株式会社ポケモンは1月25日、2024年1月に発売された“他社ゲーム”に対して多数の問い合わせを受けているとし、『ポケットモンスター』(以下、ポケモン)のいかなる利用も許諾していないと公表した。また『ポケモン』に関する知的財産権の侵害行為については、調査をおこなった上で、適切な対応を取っていく所存だとした。


株式会社ポケモンによると、2024年1月に発売された“他社ゲーム”に関して、『ポケモン』に類似しているといった意見や、同社が許諾したものなのかどうかを確認する問い合わせが多数寄せられているとした。また同作については、株式会社ポケモンからは「ポケモンのいかなる利用も許諾していない」とのこと。またポケモンに関する知的財産権の侵害行為に対しては、調査を行った上で、適切な対応を取っていくことも改めて伝えられている。

なお声明における他社ゲームとは、株式会社ポケットペアが1月20日に早期アクセス配信開始したゲーム『パルワールド』とみられる。『パルワールド』は、オープンワールドで繰り広げられるサバイバルクラフトゲームだ。同作は不思議な生き物パルたちが暮らすパルパゴス島を舞台とする。プレイヤーはさまざまな特性を持つパルたちを捕まえながら島で生活し、冒険を繰り広げていく。

『パルワールド』については、ゲームのベース自体はサバイバルクラフト寄り。一方でモンスターを収集/育成する要素や、そのキャラクターデザインについて、『ポケモン』シリーズに登場するポケモンたちのデザインと類似しているのではないかといった声もみられた。

『パルワールド』

なお先日にはユーザーによる非公式Modとしてポケモンを『パルワールド』内に登場させるModの存在が報告され注目を集めていた。一部Modコミュニティではアセットのリッピングなど、法的リスクを懸念してコミュニティ内で共有禁止に指定されるなどの対応がとられていた(関連記事)。

そうした非公式Modの存在も、株式会社ポケモンへの問い合わせに拍車をかけたかたちかもしれない。いずれにせよ、今回の声明にて、ポケモンに関する知的財産権の侵害行為に対しては株式会社ポケモン側で調査が行われ、適切な対応が取られることが改めて明確に示されたかたちだ。