ミッキーマウス風怪物サバイバルホラー『Infestation 88』発表。最大4人プレイ対応、“著作権切れ”のミッキーがさっそく怪物化

Nightmare Forge Gamesは1月2日、『Infestation 88』を発表した。『Infestation 88』は、“現在パブリックドメインとなっている作品”およびその“古典的なキャラクター”からインスピレーションを得たというサバイバルホラーゲームだ。

デベロッパーのNightmare Forge Gamesは1月2日、サバイバルホラーゲーム『Infestation 88』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年内に早期アクセス配信予定。

『Infestation 88』は、“現在パブリックドメインとなっている作品”およびその“古典的なキャラクター”からインスピレーションを得たというサバイバルホラーゲームだ。ソロプレイおよび最大4人でのオンライン協力プレイに対応。エピソード形式のゲームプレイが採用され、プレイヤーはとある施設いにおける謎の侵入者を排除する任務に携わる。

マップには、倉庫のような施設や古びたこやなどの環境が用意され、マップ内のアイテムなどはプレイするたびにランダムに配置。プレイヤーはマップのエリアごとに探索し、侵入者を捜索し排除して、新たなエリアへのアクセスを解除する方法を見つけ出す。

侵入者とは、異形の生物のような存在となる模様で、エリア内のどこかに存在する巣から蔓延しているようだ。プレイヤーはさまざまな駆除装備を持っており、それを駆使して排除していくこととなる。また、夜間の捜索となるため、ライトを点灯し続けるために電力を確保する必要もあるという。


本作では、そうした侵入者が蔓延する原因となっている恐ろしい存在がいるという。それが“古典的なキャラクター”にあたり、どこかで見たことのあるネズミのような姿をしたモンスターがプレイヤーを襲う。そのキャラクターの行動には予測不可能なAIが使用され、プレイヤーは監視カメラなどを活用して行動を追跡。時に逃げたり隠れたり、また協力プレイ時には仲間を助けたりして、やり過ごさなければならない。攻略には、仲間とのコミュニケーションや戦略が重要になるようだ。このほか、本作には経験値を貯めてスキンやアイテムなどをアンロックしていく要素も用意されるとのこと。

早期アクセス配信開始時には、本作の基本的なゲームプレイループは完成している状態にあり、コミュニティからのフィードバックを得ながらさらに改善されていく計画。正式リリースまでは6〜12か月程度が想定され、新たなエピソードやエリア、装備、目標などのコンテンツが追加されていく計画となっている。

先述した“ネズミのような姿をしたモンスター”は、公式には明言されていないが、どうやらミッキーマウスのようだ。というのも、1928年に公開されたアニメーション映画「蒸気船ウィリー」におけるミッキーマウス(上の公式動画参照)は、米国の著作権法に基づき2023年いっぱいで著作権が切れ、2024年1月1日からパブリックドメインとなった。すなわち、この映画作品に登場するデザインのミッキーマウスに限っては、今後誰もが自由に利用できることになる。

著作権とは別に商標権の問題が存在するためか、本作の説明では具体的に「ミッキーマウス」とは述べられていないが、トレイラーなどで確認できるミッキーマウス(らしきキャラクター)は、「蒸気船ウィリー」でのデザインと似ている。また、海外時間2024年1月1日に本作が発表されたことからも、本作はこうした背景から生まれたことがうかがえるだろう。

『Winnie’s Hole』


最近の似た事例としては、1926年に発表された児童小説「くまのプーさん」が挙げられる。同作は2022年1月から米国にてパブリックドメインとなり、その後ホラー映画「プー あくまのくまさん」が公開。プーさんが殺人鬼として描かれ話題となった。また、プーさんをモチーフにしたローグライクホラーゲーム『Winnie’s Hole』が開発中だ(関連記事)。どうやらパブリックドメインになると、原作とはかけ離れたイメージのキャラクターとして作品を制作したがる人が少なくない模様。「蒸気船ウィリー」におけるミッキーマウスも、このたび早速ゲーム化されることとなった。

『Infestation 88』は、PC(Steam)向けに2024年内に早期アクセス配信予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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