デベロッパーのRubyDevは12月22日、ローグライト・弾幕アクションゲーム『Tiny Rogues』向けに大型アップデート「Between Heaven and Hell」を配信開始した。これを受けて本作のプレイヤーが急増し、同時接続プレイヤー数の記録を更新している。本作はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。
『Tiny Rogues』は、ファンタジー世界を舞台にする見下ろし型視点のローグライトアクションゲームだ。プレイヤーキャラクターには、各種ステータスやパッシブアビリティの異なる多数のクラスが存在。ダンジョンに潜り、小さなアリーナステージにて敵と戦って部屋を進み、最後に待ち受けるボスを撃破して、ダンジョンのさらなる階層へと潜っていく。死ぬと道中での強化を失い最初からやり直しとなるが、スキルツリー形式での恒久的なアップグレード要素が用意されている。
敵は弾幕攻撃を繰り出すものが多く、無敵時間のあるダッシュを駆使しながらかわして反撃していこう。部屋内の敵をすべて倒すと報酬を獲得でき、次の部屋に向かう際には、その部屋でどのような報酬を得られるかをあらかじめ確認可能だ。報酬には、武器・装備品などのアイテムのほか、報酬の宝箱を開けるための鍵や、次の部屋への扉が閉ざされている場合に使用できる爆弾などがある。入手した武器・装備品は、主人公の身体の各部位に割り当てるかたちで装備。また、食べ物の報酬では経験値を獲得でき、レベルアップするとさまざまなバフ効果を得られる。
本作は2022年9月にSteamにて早期アクセス配信が開始。本稿執筆時点で約3600件のユーザーレビューが投稿され、その内の96%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。そして先日12月22日に、本作として初となる大型拡張アップデート「Between Heaven and Hell」が配信開始された。
同アップデートでは、5種類のラスボスが追加され、部屋などのバリエーションも増加。また、17種類のキャラクタークラスや、150種類の武器、コンパニオンキャラ要素なども追加された。装備アイテム総数は500を超え、クラスや武器などとのシナジー要素も導入されている。このほか、従来あった資源のSoulがMastery EXPに置き換えられ、先述した恒久的なアップグレードに使用できる。
そしてこのアップデートの配信後、本作の同時接続プレイヤー数が急増している。この数か月間は100人前後で推移していたが、これまでのピーク時には2200人を超え、本作としての記録更新となった(SteamDB)。一方で、同アップデートによるシステムの複雑化や、難易度の上昇などを挙げる不評レビューも散見されるように。最近のレビューステータス(直近30日間)は89%が好評とする「非常に好評」となっており、依然高評価ではあるものの、やや好評率を下げた格好だ。とはいえ、本作は早期アクセス配信中であり、今後のアップデートに伴う調整でも変化があるだろう。
『Tiny Rogues』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中。今後については、さらに3つの大型拡張アップデート配信が予告されており、それらをすべて実装した段階で正式リリースするとのこと。少なくとも2024年12月までには正式リリースされる計画となっている。