YouTubeライブ向け視聴者参加型ゲームプラットフォーム「fingger」開発中止。リニューアルを待たずに完全閉鎖へ

 

株式会社finggerは11月24日、「fingger」の開発中止決定を発表した。開発中止にともない、finggerプラットフォームは12月22日に完全閉鎖。以降はアクセスが一切できなくなるという。リニューアルに向けて開発が進められていたが、諸般の事情で開発中止となったそうだ。

2021年公開のティザーPV

「fingger」は、YouTubeライブを使用して、配信者と視聴者が一緒に遊べると謳われる参加型ゲームプラットフォームだ。配信者はfinggerと連携した上で、YouTubeライブ上にて視聴者参加型のfinggerのゲームをプレイする。視聴者はYouTube/finggerどちらかから配信へコメント。視聴者のコメントがゲームへと影響を及ぼすことで、配信者と視聴者が一緒に遊べるようになっていた。

プラットフォームfinggerのスクリーンショット

同プラットフォームは、2021年8月にクローズドβテストが開始。2022年5月からは、誰でも配信可能なβ版としてサービスが運営されていた。β版の期間中にも多数の視聴者参加型ゲームが追加されていたほか、吉本興業株式会社との取り組みなど多数のプロモーションも実施。日経クロストレンドの記事によれば、2021年8月からの約1年間で、600人ほどの配信者が利用していたようだ。一方2023年5月末には、サービスの大規模なリニューアルを目指して、一度サービスが終了。2023年2月時点の発表では、β版の終了は今後のさらなる機能の充実化や、より多くのユーザーへ利用してもらうためとされていた。リニューアルに向けて開発が進められていたが、今回開発中止が決定されたことが明かされた。finggerはリニューアルを待たずに、12月22日をもって完全閉鎖となるそうだ。


株式会社finggerの発表によれば、諸般の事情により開発の中止が決定したという。同社はライブゲーミング市場に大きな可能性を感じており、市場拡大により今後も賑わい続ける未来を確信しているという。またプラットフォームfinggerではより良い配信体験の実現を目指してリニューアル開発を進めてきたが、力不足により今後の開発継続が困難であると判断され、開発中止となったそうだ。

fingger」は2023年12月22日に完全閉鎖予定。閉鎖後は、アクセスが一切できなくなる。