『The Last of Us』のマルチプレイ作品、開発中止。シングルプレイゲームを作れなくなるので

 
『The Last of Us Part II』

Naughty Dogは12月15日、『The Last of Us』シリーズのマルチプレイ作品について声明を発表。同プロジェクトの開発中止を伝えた。

『The Last of Us』は、サバイバルアクションゲームシリーズ。1作目『The Last of Us』では、ふたつの勢力のいずれかに分かれ、資源争奪戦などが楽しめるマルチプレイモードが収録されていた。続編『The Last of Us Part II』は発売時のマルチプレイモード収録を断念したものの、後に単独の作品として切り離し開発を続行。プロジェクトの先行きについての報道が出ると、Naughty Dogが開発は継続されており、もう少し時間が必要であると強調する一幕もあった(関連記事)。

今回の発表によれば、同プロジェクト「The Last of Us Online」の開発を中止するとのこと。その決断に至った背景も語られており、まず「The Last of Us Online」の開発規模が巨大になった点があるという。そのため、開発チームが思い描いた作品を実現するためには、スタジオ全体のリソースを注ぐ必要が出てきたそうだ。

『The Last of Us Part II』


ひいては、Naughty Dog全体がライブサービスゲームを運営するスタジオとして方針転換するか、それともこれまでのようにシングルプレイヤーゲームを手がけるスタジオで居続けるか、大きな選択を迫られる状況となったという。最終的に同スタジオは、シングルプレイヤーゲームに注力する道を選んだのだろう。発表は、今回のプロジェクトで得た教訓やテクノロジーへの投資は今後の開発に活きるだろうとしつつ、ファンへの感謝の言葉で締めくくられている。