Epic Gamesは10月27日、Remedy Entertainmentが手がける『Alan Wake 2』を発売した。対応プラットフォームはPC(Epic Gamesストア)およびPS5/Xbox Series X|S。本作発売に際して、Epic Gamesストア版における実績解除通知で「没入感をそがれる」との声がSNS上に数多く寄せられている。
『Alan Wake 2』は、2010年に発売され高い評価を得た『Alan Wake』の続編だ。太平洋岸北西部の大自然に囲まれた小さな町ブライトフォールズをふたたび舞台とし、前作の主人公であるベストセラーサスペンス作家アラン・ウェイクに加え、新たにFBI捜査官のサーガ・アンダーソンがプレイアブルキャラクターとして登場。本作では、この2人の視点から物語を体験することになる。
本作はPC(Epic Gamesストア)およびPS5/Xbox Series X|S向けに10月配信開始された。レビュー集積サイトMetacriticでは本稿執筆時点でメタスコア89、ユーザースコア8.8と高評価を獲得。高精細に描かれるグラフィックや作り込まれたストーリー、スリリングなゲームプレイなどが好評を受けている。
そんな本作発売にあたって、Epic Gamesストアにおける「実績解除通知」に注目が集まっている。Epic Gamesストアでは2021年10月より実績機能「Epicアチーブメント」が導入された(関連記事)。ほかのプラットフォームにおける実績・トロフィー機能と同様に、ゲームの進行状況に応じて各種実績が用意できるようになった。実績解除時には画面中央部の上にオーバーレイ機能による通知が表示。今回、SNS上ではこの通知に向けて「邪魔」「没入感をそがれる」といった声が数多く寄せられているのだ。
こうした意見が目立つのはEpic Gamesストアの実績解除通知の特に目立つ仕様も関係していそうだ。先述のとおり、実績・トロフィーの解除通知自体はほかのプラットフォームにも存在する。たとえばPlayStationであれば画面右上に短めの音と共に表示。Steamでも効果音とともに画面右下に小さめにポップアップする仕様だ。対してEpic Gamesストアの通知は、画面中央部上と目立つ位置かつ明るい音が鳴る。
さらにEpic Gamesストアの実績解除通知は比較的明るくポップで長めの音色となっており、シリアスな作品には似つかわしくない印象も受ける。このことが『Alan Wake 2』発売に際してユーザーから注目されているわけだ。特に本作はホラーゲームであり、緊迫した雰囲気も持ち味の一つ。作風とのギャップから通知音が「間抜け」に感じるといった意見も散見され、作品への没入感をそがれるという批判や、思わず笑ってしまったという声も見られる。
なおEpic Gamesストアの実績解除通知は基本的には設定でオフにすることも可能。デフォルトではShift+F3キーで開ける「ソーシャル オーバーレイ」の設定(Settings)にて「Do Not Disturb」を有効化することで切り替え可能だ。実績の解除状況よりも作品に集中したい場合に有効だろう。ただし弊誌で検証する限りでは「Do Not Disturb」設定はオフが標準となっており、ゲーム起動のたびに手動で切り替える必要があるようだ。
各プラットフォームに導入されている実績・トロフィー機能は遊びの達成感を高めてくれるものの、没入感をそがれる印象を受ける場合もあるようだ。そうした点への配慮か、作品の雰囲気を損ねないように控えめなポップアップ・通知音が採用されるプラットフォームもある。
一方でEpic Gamesストアでは目立つ通知スタイルを採用。『Alan Wake 2』PC版は本稿執筆時点ではEpic Gamesストア独占となっている。話題作となるホラーゲームの独占発売に際して、改めて同プラットフォームの派手な通知スタイルに注目が集まったかたちかもしれない。ちなみにXboxでもやや目立つ実績解除通知が採用されており、画面中央部下に実績のレア度に応じた通知音と共にポップアップする。実績解除通知はデフォルトでオフにできるプラットフォームもあるため、気になる人はあらかじめ設定しておくといいだろう。
『Alan Wake 2』は、PC(Epic Gamesストア)およびPS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。