「インドのゲーム市場が急成長中」との調査報告。モバイルゲームが圧倒的人気、市場規模は年内に1300億円に迫る見通し

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市場調査/コンサルティング会社のNiko Partnersは、2023年のインドにおけるゲーム市場調査レポートを公開した。インドのゲーム市場は、2023年に著しい成長を見せているそうだ。GamesIndustry.bizが伝えている。

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Niko Partnersは米国の市場調査/コンサルティング会社だ。2002年の設立以来、アジアと中東・北アフリカ地域のビデオゲーム市場調査や消費者調査を専門におこなっている。今回同社が公開したのは、インドにおける2023年のゲーム市場成長の様子と、総売上規模の試算だ。

同社によれば、インドの今年のゲーム市場売上は全体で8億6800万ドル(約1298億円)に到達しそうだという。2022年と比較して、21%もの成長率となる見通しだ。また、ゲームプレイヤー人口についても成長が見られるといい、2023年通年では12%増加し、4億4400万人がゲーマーとなる見通しだという。またNiko Partnersはインド人口の31%が、ゲームタイトルにお金を払う計算になるとの試算をしているとのこと。インドの総人口は、2022年時点での世界銀行資料にて14億1717万人とされている(外務省)。こうした数字と照らし合わせても、説得力のある試算だろう。こうした試算のもと、Niko Partnersはインド人口の31%が、ゲームタイトルにお金を払う計算になるとの試算をしているとのこと。一方で、インドのゲーマーの97%という圧倒的多数が、スマートフォンあるいはタブレットにてゲームを遊んでいるそうだ。

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そして今回のレポートでは、2027年にはインドのゲーム市場規模は16億ドル(約2392億円)に成長するとの見通しも伝えられている。インドは現在、波乱の世界情勢にもかかわらず根強い経済成長が見込まれている国だ(Reuters)。国内ゲーム大手のカプコンについても、同社社長である辻本春弘氏がインド市場成長についてコメント。「人口面から見れば、中国を上回る市場となる可能性がある」との旨をBloombergに語っていた。インドは今後も、ゲーム企業にとって存在感を増し続けていきそうだ。