『ポケモンSV』大型アプデで“ひっそり”「ボックス内のポケモン表示」が高速化。わざマシンマシンも絞り込み追加

 

任天堂は9月13日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下、ポケモンSV)の更新データを配信した。本更新データVer.2.0.1は、本作の大型DLC「ゼロの秘宝」の「前編・碧の仮面」における最新コンテンツの配信に加えて、新機能の追加や細かな部分にも手が加えられている。それらの細かな部分の中で、ボックスの読み込み速度にも変化があったようだ。

『ポケモンSV』は『ポケットモンスター』シリーズの最新作。大型DLC「ゼロの秘宝」は、「前編・碧の仮面」と「後編・藍の円盤」から構成されるDLCだ。「前編・碧の仮面」ではキタカミの里へ林間学校に参加し、「後編・藍の円盤」ではブルーベリー学園に交換留学する、パルデア地方を飛び出した新たな物語が描かれる。「前編・碧の仮面」は本日9月13日より配信開始。あわせて更新データVer.2.0.1が配信されている。

本作においては従来のシリーズどおり、手持ちの6体のポケモン以外に新たに捕まえたポケモンは、ボックスへ送ることができる。ボックスでは捕まえたポケモンを確認することが可能で、ポケモンセンターだけでなくフィールド上からも操作ができるようになっている。しかし『ポケモンSV』においては、ボックス内のポケモンの表示速度が少しもっさりとした動きになっていた。そのため、ボックスにどんなポケモンがいるのか確認する際、ストレスを感じるといった指摘も見られた。

また1ボックスには30体のポケモンを預けることが可能で、最大で32個まで拡張できる。最大で960匹のポケモンを預けることになるため、たくさんポケモンを捕まえている人ほどボックス内の閲覧に時間がかかるという状態にあった。

本日配信された更新データVer.2.0.1にて、そんなボックスが抱えていた課題に手が加えられることとなった。更新データと合わせて公開されたパッチノートに「ボックスでのポケモンのアイコン表示について調整を行いました」と記載のあるとおり、ボックス内のページを切り替えた際のポケモンのアイコンの表示速度が早くなっている。筆者の環境にて、Ver.1.3.2と最新のVer.2.0.1のボックスをそれぞれ確認しても、その違いは一目瞭然だ。

Ver.1.3.2では、ボックスを切り替えた後にポケモンのアイコンが表示し切るのに2秒強、それがVer.2.0.1では、約半分に短縮されている。ボックス内を閲覧するのがこれまで以上に快適になったことだろう。ボックスは、本作をプレイしていく上で頻繁にアクセスする部分であり、快適になったことはありがたい調整点である。

快適になったのはボックス内だけではなく、本作から採用された「わざマシンマシン」にも手が加えられている。わざマシンマシンに、新たに「おぼえるフィルター」が追加された。おぼえるフィルターは、手持ちのポケモンを選び、選んだポケモンが覚えることができるわざマシンだけを表示させることができる機能だ。この機能によって、連れているポケモンがどんなわざを覚えさせることができるのかが一目でわかるように。わざマシンを選んだり探したりする際に、役に立つ機能だろう。「前編・碧の仮面」の配信に際して、新規プレイヤーと対戦を遊びこむプレイヤー双方に嬉しい調整がおこなわれたかたちだ。



『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』はNintendo Switch向けに発売中。大型DLC「ゼロの秘宝」の「前編・碧の仮面」は本日より配信中だ。