マンガ宇宙冒険譚ゲーム『オメガ 6 ザ・ビデオゲーム(仮)』共同プロジェクト化発表。今村孝矢氏の意欲作を、シティコネクションとハッピーミールがタッグで放つ

 

シティコネクションとハッピーミールは9月8日、元任天堂の今村孝矢氏が手がけるアドベンチャーゲーム『オメガ6 ザ・ビデオゲーム(Omega 6 The Video Game』(発表スライド中では仮題とされた)について、両社の共同プロジェクトとして推進することを発表した。対応プラットフォームはNintendo Switchで、2024年発売予定だ。

『オメガ 6 ザ・ビデオゲーム(仮)』は、元任天堂のゲームクリエイター・今村孝矢氏が執筆した漫画「OMEGA 6」を原作にした作品だ。今村氏は、キャプテン・ファルコンといった『F-ZERO』シリーズのメインキャラクターやマシン、『スターフォックス』シリーズのメインキャラクターやメカニック、世界観設定、『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』のアートディレクションなど、多数の作品に幅広く携わってきたベテランだ。2021年に任天堂を退社し、現在は大阪国際工科専門職大学のデジタルエンタテインメント学科教授を務めている。

本作については、去年11月にその存在が発表。宇宙を股にかける賞金稼ぎのサンダーとカイラといった主要キャラクターのほか、今村氏のインパクトあるアートスタイルが随所に反映されたデザインなど、作品の一端が伝えられていた。開発についてはアドベンチャーゲーム『ミステリー案内』シリーズや、インドレースアクション『マサラドライブ』などで知られるハッピーミールが担当することが明かされていたものの、ゲームプレイなどの詳細については今後発表予定とされていた(関連記事)。


そしてこのたび、発表会「シティコネクション×ハッピーミール 共同プロジェクト発表会 in 大阪」にて、本作をハッピーミールとシティコネクションが共同で手がけることが伝えられた。シティコネクションは、国内のゲーム開発・販売会社だ。かつての株式会社ジャレコが所有していたゲームIPをはじめとして、レトロゲーム移植を中心にさまざまなIPの作品を展開している。今回シティコネクションは、販売を担当するという。また、開発元としてはハッピーミールと共に、株式会社プリオシーヌの名があがっている。

そして今回の発表会では、今村氏と同じく元・任天堂所属の作曲家・ミュージシャンである天宅しのぶ氏が音楽を手がけることが発表。『ワイルドトラックス』の楽曲すべてのほか、『マリオオープンゴルフ』『ワリオの森』『ポケモンレンジャー バトナージ』などのサウンドに携わった同氏が、『オメガ 6 ザ・ビデオゲーム(仮)』のBGMを担当することが伝えられた。


そして、ゲームプレイについてもやや踏み込んだ詳細が伝えられている。本作では、惑星インポスターを中心とした3つの星々を自由に行き来し、探索をおこなうことが可能だという。また、宇宙のならず者たちとのバトルや、能力をアップさせる育成システムなども盛り込まれるそうだ。そして今村氏は本作にて、アートディレクションのみならずドット絵含むグラフィック全般を手がけているとのこと。新たに公開された画像からも、同氏の個性的な筆致が濃く滲み出している。

なお、東京ゲームショウでは本作の開発者トークセッションが実施予定。現地のシティコネクション×ハッピーミールブースにて、9月23日13時から実施予定だ。今村氏・天宅氏のほか、吉川延宏氏(シティコネクション代表)および関純治氏(ハッピーミール代表)も登壇。詳細未定ながらサイン会も実施予定となっている。メンコや本作プロローグコミック冊子といったノベルティも配布される。

そして9月15日には、シティコネクションとハッピーミールの共同プロジェクトとしての新作発表がおこなわれるとのことだ。

オメガ6 ザ・ビデオゲーム(Omega 6 The Video Game)』(仮題)は、Nintendo Switch向けに開発中。2024年発売予定だ。