竜を駆るオープンワールド冒険&対戦ゲーム『Dragonhold』発表。ドラゴンと共に空を翔ける、最大30人PvPvEを掲げる野心作

 

Exis Interactiveは8月23日、PvPvEアクション『Dragonhold』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、発売時期は未定。


『Dragonhold』はオープンワールド・オンラインアクションゲームだ。プレイヤーはドラゴンを操ることのできるBoundless Orderの一員となり、Avalの広大な世界をまたにかけて旅をする。Boundless Orderの一員であるBoundlessたちは腕に装着したアミュレットの中にドラゴンを格納しており、形態変化するような形でドラゴンを自由自在に呼び出したり戻したりできる。「格納」時は主に剣で戦う地上戦、ドラゴン騎乗時は火の玉を吐くといった空中戦が主体になるようだ。トレイラーでは切り抜け、ガード、空中回転斬りといったアクションのほか、範囲魔法攻撃も確認可能。人間以外にオークのような種族も登場するようだ。公式サイトではほかにもウォリアー、アサシン、ソーサラーといったクラスや、ストライカー、レイダー、ジャガーノートといった異なるドラゴンのタイプも紹介されている。



本作にはPvPvEモードとPvPモードが用意される見込み。PvPvEモードでは1~3人でチームを組み、プレイヤーが最大30人まで参加できるというフィールドに降り立つ。フィールドにはそれぞれの主要地域に大ボスが存在するほか、各地に点在している小ボスやモンスターがおり、それらに挑むことで装備強化用のドロップ品が調達できるようだ。また公式Q&Aによれば、戦闘ではなく探索がメインとなる町などもある模様。トレイラーでは、ドラゴンに騎乗してフィールド内を快適に移動している様子を見ることもできる。戦うだけでなくただただフィールドを飛び回ったり、世界を旅して冒険をするといった楽しみ方もできそうだ。

もう一つのモードであるPvPではプレイヤーが10対10に分かれる。Boundless同士で人間時とドラゴン騎乗時を使い分けて対戦することになるそうだ。マップ内には人間時とドラゴン騎乗時、それぞれの形態に到達できないポイントがあり、両者を使い分ける必要があるという。こうした調整により、戦略にバリエーションが生まれるようだ。


トレイラーからはドラゴン騎乗時の疾走感やダッシュアクションなど、小気味良い爽快感あるゲームプレイが見てとれる。開発元のExis Interactiveは『Dragonhold』をプレイヤーの移動アクションの自由さを重視した、エネルギッシュ(high-octane)なゲームと標榜している。

Exis Interactiveは『シヴィライゼーション』や『XCOM』シリーズの開発に携わってきたという会社だ。スタジオ創業者であるPeter Kojesta氏は2013年に脊椎をひどく損傷し寝たきり状態になってしまったときに本作『Dragonhold』のインスピレーションを得たと語っている。Kojesta氏は天井を見つめる苦痛な日々を乗り越えるために、再び自由に歩いて動ける日々に思いをはせ、空を飛ぶことを夢想したそうだ。Kojesta氏が思い浮かべた空を飛ぶもっとも強力な生き物はドラゴンだったという。

その後、Kojesta氏は幸いにも回復。寝たきりの頃に想像していた自由な動きを忘れることができず、空を飛ぶ夢も叶えるために友人たちと『Dragonhold』に取りかかり始めたそうだ。なおExis InteractiveのYouTubeチャンネルには、過去には戦闘機などが登場する、「Tech vs Magic」と題された制作中のゲームと見られる映像が複数投稿されていた。『Dragonhold』と同じアセットやUIが見られ、本作のプロトタイプとなったのかもしれない。本作の開発には現時点で5年かかっているそうで、どうやら試行錯誤を経て現在のファンタジー風に落ち着いたようだ。

開発チームは小規模ながらも、さまざまなスタジオで経験を積んだ開発者で構成されているという。オンライン対戦要素を盛り込んだオープンワールドゲームという野心的な作品であり、今後リリースに向けた動向は注目されるところだろう。なお現在公開されているのはアルファ版の映像とされ、ここからリリースに向けてどのような進化を遂げていくのか注目したい。

『Dragonhold』はPC(Steam)向けに現在開発中。