カードを引かないデッキ構築型ローグライク『ファントムローズ2 サファイア』10月30日発売へ。クールタイムを考慮して手札を使う、記憶喪失の少女の戦い

 

弊社アクティブゲーミングメディアのパブリッシングブランドPLAYISMは8月20日、『ファントムローズ2 サファイア』を10月30日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は未定。日本語字幕に対応している。発表に合わせて、新しいトレイラーも公開されている。

『ファントムローズ2 サファイア』は、クールタイムの設定された手札を使って攻略を目指す、ランダムにカードを引かないデッキ構築型ローグライク作品だ。本作の舞台は、ファントムと呼ばれる邪悪な生き物が存在する世界。主人公のアリアは、記憶喪失の人物だ。彼女はある時、気がづくと何も思い出せない状態で廃教室にいた。ポケットの中には、マリオン魔法学園の学生証が入っていたものの、自分自身についてもわからない。彼女は、そんな状態でファントムの徘徊する学園からの脱出を目指す。魔物に支配された学園での戦いと、記憶を取り戻す物語が描かれるようだ。


アリアは戦いながら、魔物の徘徊する学園を生き延びていく。本作のバトルでは、プレイヤーは攻撃や特殊能力などの設定されたカードを使用。各ターンのアリアの行動をカードによって選び、勝利を目指す。またイベントなどでは、新たなカードを獲得し、アリアを強化する。基本的にはデッキ構築型ローグライクに近いゲームプレイが展開されるようだ。

ただし本作では、デッキからランダムにカードを引く要素が排除されているという。代わりに、カードにはクールタイムが存在。持っているカードのクールタイムを考慮しながら、強化や戦闘を繰り広げるという。詳細は不明ながら、カードの効果に加えてクールタイムも重要になるのだろう。


要素としては、本作にはカードプールなどの異なるクラスが用意されている。具体的なクラスとしては基本的な「ブレード」と、攻撃カードをフィールドに置く際リソースを消費するメイジが存在。メイジでは、ブレードに比べて攻守のバランスを考える必要があり、戦略性の高いバトルが待ち受けているようだ。そのほかゲームモードは、アドベンチャー/アーケード/カスタムの3種類。200種類以上のカードが用意されているほか、ストーリーはマルチエンディングになっているそうだ。また本作の特徴としては、イラストレーターでもある開発者makaroll氏自身によるグラフィックも挙げられるだろう。


本作を手がけているのは、米国を拠点とするイラストレーター兼開発者のmakaroll氏だ。過去作としてはPC向けの『ファントムローズ』 と、スマートフォン向けの『ファントムローズ スカーレット』をリリース。『ファントムローズ』のSteamユーザーレビューでは、698件中76%の好評を得てステータス「やや好評」を獲得している。同氏のX(旧Twitter)アカウントによると、前作『ファントムローズ』においては、日本語翻訳を含めてすべて1人で制作していたそうだ。

本作『ファントムローズ2 サファイア』は、makaroll氏による『ファントムローズ』シリーズの新作となるわけだ。プレスリリース内の同氏のコメントによると、本作では前作のファンはもちろん、初めて『ファントムローズ』シリーズを遊ぶプレイヤーも楽しめるゲームを作りたいと考え、制作を進めてきたとのこと。新しい主人公アリアの物語やレベルアップしたゲームプレイなどが、デッキ構築型ローグライクが好きなプレイヤーからジャンルの初心者まで楽しめる内容になっているそうだ。

ファントムローズ2 サファイア』は、PC(Steam)向けに10月30日発売予定。スマートフォン向けにも2024年リリース予定となっている。また本作は9月1日より開催予定のPAX Westに参加する。会場では初の一般公開デモが展示予定となっており、試遊者にはオリジナル両面キーホルダーがプレゼントされるそうだ。