HoYoverseは8月16日、『原神』にてVer.4.0「ゆえなく煙る霧雨のように」を配信開始した。同アップデートでは、ゲーム内へ新地域フォンテーヌが登場。魔神任務ではフォンテーヌを舞台とした新たな旅人の物語も待ち受けている。またアップデートではPS4/PS5/PC向けに、新たに「グローバル・イルミネーション」が実装されており、グラフィックの向上もおこなわれているようだ。
『原神』は、HoYoverseブランドより展開中のオープンワールドアクションRPGである。本作の舞台は、7つの国や元素が存在する世界テイワット。主人公は、あるきっかけからテイワットで目を覚ました旅人だ。旅人は相棒のパイモンと共に、生き別れた兄/妹を探して世界を冒険。これまでにモンド/璃月/稲妻/スメールでの旅路が描かれてきた。今回のVer.4.0では、新たに5番目の地域フォンテーヌが登場している。大きなコンテンツとしては、魔神任務 第四章・第一幕「白露と黒潮の序詩」および第四章2幕「ゆえなく煙る霧雨のように」や、新キャラクターのリネおよびフレミネなど用意されている。また要素としては、フォンテーヌでは異海源水の祝福により水中の探索が可能となっており、新たなギミックやコンテンツと共に、正義の国とも呼ばれる水の多い地域での新たな冒険が繰り広げられているようだ。
Ver.4.0「ゆえなく煙る霧雨のように」では、そうした大きなコンテンツの追加以外に多数の調整やバグ修正も実施されている。そうした中の一つとして、間接光を表現するシステム「グローバル・イルミネーション」がPS4/PS5/PC向けの機能として追加。『原神』のグラフィック表現が、対応環境で少し進化したようだ。『原神』の採用しているゲームエンジンUnityのマニュアルによると、グローバルイルミネーションとは、光源から直接表面に当たる光だけでなく、光がどのように照り返すかをモデルにしたシステムとされている。間接光のモデリングによりオブジェクトが互いの外観に影響を与えることで、仮想世界をよりリアルに見せる効果があるという。
実際のところ、グローバル・イルミネーションを有効化すると、影の表現に変化があるようだ。アップデート後、PC版にてモンドの街中で「グローバル・イルミネーション」の設定をOFFと非常に高いの間で切り替えて見たところ、影や壁の色味などに変化が見られた。グローバル・イルミネーションOFFの状態では、影が基本的に暗くはっきり表現されている。一方でグローバルイルミネーションを非常に高いへ設定すると、一部の影の色味が変化。間接光によって、影のかかった壁などの色合いがより周囲の環境にあわせた表現へ変更されているように見える。場所や時間によってはあまり変化が感じられないこともあったが、「グローバル・イルミネーション」の追加によって本作の光の表現が進化しているようだ。
グローバル・イルミネーションは、PS4/PS5およびPC版にて利用可能。PC版ではオプション内の画面内にグローバル・イルミネーションの項目が追加されており、OFF/中/高/非常に高いの4段階で設定できる。なおPC版のグローバル・イルミネーションは、4GB以上の単体GPUのあるデバイスで利用可能。最低スペックとしては、VRAM4GB/RAM16GB以上の搭載や、GeForce GTX 1050Tiまたは同等の性能以上のGPUなどが必要となっている。
またオプションや表現関連では、旅人の現在いる地域にあわせて、キャラクター編成画面の背景が変化するオプションも登場。チーム編成画面における待機モーションなども追加されている。そのほか多数の調整やバグ修正、七聖召喚の改善なども実施されている。
『原神』はPS4/PS5/PC/iOS/Android向けに基本プレイ料金無料で配信中。Ver.4.0「ゆえなく煙る霧雨のように」は、8月16日より配信中だ。