“めちゃくちゃディズニーっぽいFPS”が登場し注目集める。とにかくいろいろ大丈夫か


ポーランドのクリエイターが、“ディズニーの旧作品を強く彷彿とさせる開発中FPSゲーム映像”を公開。遊びたいとの声が多数寄せられている一方で、そのテーマ性ゆえに無事にリリースできるか心配になる内容となっている。

Image Credit: Cylinderek on TikTok


今回話題となっているゲームを開発したと見られるのは、TikTokユーザーのCylinderek氏。言語や投稿からは、同氏はポーランドを拠点にゲーム開発に取り組んでいる様子だ。同氏は4月28日に、開発中のFPSゲームのプレイ映像を公開。そのアートスタイルなどが注目を集めることになった。

Cylinderek氏が取り組むFPSゲームは、率直にいえば「ディズニー」っぽい。蒸気船ウィリーに代表される、ミッキーマウスの初期短編映画がゲームになったようなイメージだろう。FPSのため主人公の姿は見えないものの、どこかで見た手袋をした手が画面に登場。なめらかにライフルを手に取り、弾を込めている。そして、場面が変わると、なんとなく既視感のある耳をしたキャラクターが登場。主人公がスコープを覗き込んで頭を撃つと、そのまま吹き飛んで首なし死体になってしまった。やられアニメーションもやたら凝っている。

ショッキングな内容もさながら、古典的アニメーションの特徴を捉えた描画は多くのユーザーの興味を引いた。上述のTikTok動画には「遊びたい」といった声を中心にした多数の反響が寄せられている。Cylinderek氏のTikTokアカウントでは、過去には数千件のいいね数を突破した動画も見られる。しかし、今回の動画は本稿執筆時点で桁違いの25万件に迫るいいね数を獲得。続いて公開された「敵のやられアニメーション集」も、7万件以上のいいねを獲得。この映像の注目度をあらわしている。

@cylinderek

Odpowiadanie użytkownikowi @Kelvin

♬ bee. – GroovyDominoes52

ディズニーについては著作権保護期間延長法や真偽不明の逸話から、知財権に極めて厳しいイメージがある。そうしたイメージを利用し、無関係の人間がディズニーを名乗って同人ゲーム作者に賠償請求をしたケースもあった(J-CAST)。コメントにおいても「ディズニーに経済的一撃を食らうぞ」といった懸念意見も見られる。

ただし、ディズニーをモチーフにした作品としては、アートスタイルから設定までオマージュが盛り込まれている『Bendy』シリーズも存在。スピンオフ含め3作品がリリースされ、人気を博している。今回の“ディズニー風FPS”は、まだプレイ動画が断片的に公開されている状態で、オマージュの域に留まっているか不透明。もう少し情報が出てから、改めて権利問題含めて精査されることになりそうだ。

なお、今回のFPS作品について作者は「デモがまもなく公開できるはず」とコメントしており、Steamにて公開予定のようだ。ギリギリのパロディ具合をいく本作が無事に配信できるかも見守りたい。


貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。