『Apex Legends』における最終ラウンドでのリング範囲を当てるブラウザゲームがユーザーにより制作され、公開されている。国内外のユーザー間で話題となり人気を博しているようだ。
『Apex Legends』のバトルロイヤルモードにおいては、ラウンド毎にリングが収縮していく。リングは六段階で収縮し、リング外でプレイヤーは永続的にダメージを受ける仕様となっている。そのため、プレイヤーはつねにリング内への移動が必要となるわけだ。時間経過と共にマップの行動可能範囲を狭め、プレイヤー同士の戦闘を促していくギミックといえる。
一方で、次のリング範囲内に存在するプレイヤーは移動の必要性がなく強いポジションにあらかじめ陣取ることもできるため、次のラウンドを有利に進めやすい。また今シーズンからコントローラークラスのレジェンドは、リングコンソールから次のリング収縮後の範囲を確認することが可能となっている。しかしリングが収縮するにつれて、リングコンソールは利用しづらくなっていくといえる。周囲に敵が存在する可能性が高くなるほか、そもそもリングコンソールがリング内に存在しない場合もあるからだ。後半ラウンドのリング範囲については、推測が必要な場合も多いだろう。
そうした“リングの先読み”だけをゲームとしておこなえるのが、ユーザー制作のブラウザゲーム『Predict the zone』だ。本作を手がけたのはggwp氏。『Apex Legends』の公式大会データをまとめるスプレッドシートなどを作成しているユーザーだ。ウェブページを開くとワールズエッジ/ストームポイントのいずれかのマップ画面が表示され、1ラウンド目と2ラウンド目のリング収縮が表示される。その上で、最終リングの範囲を当てることを目指す。クリックした位置が最終リングに含まれていれば正答となる。またウェブサイト上部の「Go Next」ボタンを押すと、次の問題が表示されるようになっている。
本作は『Apex Legends』の競技シーンであるApex Legends Global Series (ALGS)において、Split 1 Pro LeagueとPlayoffで登場した計181試合の最終リングのデータをまとめて制作されているという。公式大会などの試合情報を集積したサイトApex Legends Statusのデータを用いているそうだ。なお、「Go Next」ボタン下部の「go to this ALGS game」のハイパーリンクをクリックすると、問題として提出された試合の展開を確認することもできる。
国内外のSNS上ではさっそくユーザーたちが、本作で最終リングの先読みに挑戦している様子。最終リングを予測する練習のほか、遊びとして楽しんでいるユーザーも多く見られる。また本作はALGSの過去の試合データを利用しているため、出題のもとになった試合を確認する楽しみもありそうだ。そのほか、本作を通して最終リング予測の難しさを再確認しているユーザーも見られる。
なお筆者も10ゲーム挑戦してみたところ、正答率は10%。地形やラウンド1・2の収縮傾向を考慮したとしても、ランダム性をともなうリング収縮を当て続ける困難さを再認識する結果となった。
『Predict the zone』はブラウザゲームとして公開中だ。“リングの先読み”能力を磨きたい人、試してみたい人は本作に挑戦してはどうだろうか。