戦略ロボバトルRPG『Phantom Brigade』Steamにて好評スタート。未来視と戦術で、5秒間の死線を何度でも越える


Brace Yourself Gamesは3月1日、『Phantom Brigade』をPC(Steam/Epic Gamesストア)向けに正式リリースした。同作はSteamにてリリース直後から好調な滑り出しを見せている。また、正式リリースに伴い日本語表示にも正式対応している。

『Phantom Brigade』は、ターン制とリアルタイムのゲームプレイを組み合わせた戦略RPGだ。本作の主役となるのは、とある勢力による攻勢を受け、祖国を失いつつも生き残ったメックパイロットの兵士たちだ。Phantom Brigadeと呼ばれる彼らは、敗残兵として数も武装も圧倒的に不利な状況にありつつも反攻を開始。プレイヤーは彼らを率いて、首都奪還を目指すのだ。

本作のゲームプレイは、ターン制でありつつも、敵味方の全ユニットが同時にアクションをおこなうリアルタイム性を特徴とする。Phantom Brigadeの兵士たちは、敵の数秒後までの行動を見通す能力をもっている。そのためプレイヤーは行動開始から5秒後までの行動を、止まった時のなかでまとめて設定することになる。機動や銃撃、あるいは施設の破壊などの行動計画をタイムライン上で緻密に立てて、再生開始するようなイメージだ。また、バトルや建造物の破壊が、物理演算ベースで展開されるのも特徴となっている。


『Phantom Brigade』は、2020年にEpic Gamesストア向けに早期アクセス配信を開始。それから2年ほどの期間を経て、このたびSteamにも展開し正式リリースを迎えた。Steamでは本作配信開始後、最大同時接続プレイヤー数は3446人を記録(SteamDB)。すぐさま多くのユーザーレビューが寄せられ、本稿執筆時点で323件中88%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得し好調な滑り出しだ。

本作を開発するBrace Yourself Gamesは、高評価のローグライク・リズムアクションゲーム『クリプト・オブ・ネクロダンサー』などで知られるスタジオである。そうした実績が、Steamでの好調な滑り出しに寄与したことだろう。なお本作はEpic Gamesストアユーザー評価でも5点満点中4.6と好評を博しており、Steam版のリリースでより具体的な評価が可視化されたかたちとなる。

本作の好評ポイントとしては、ターン制とリアルタイム性を組み合わせたコアメカニックを評価するSteamユーザー意見が目立つ。一方で、パフォーマンス面の問題を指摘するユーザーや、コンテンツ量が物足りないとする意見なども散見される。正式リリースを迎えた本作ながら、いくつか課題点も残されているといえそうだ。


ほか、開発元はリリース初日を終え本作にまつわるインフォグラフィックを公開。リリース初日のみで、総プレイ時間は16万8307時間を記録。また、7万人以上のパイロットが戦闘で散り、敵は102万体以上が撃破。約2年間のアーリーアクセス全期間に相当する規模のプレイヤー活動がわずか1日で記録されたという。なお、ゲーム内要素にて「ネコは20匹救助されたが、イヌはまだ救助されていない」というデータも公開されている。だれかイヌも助けてあげてほしい。

『Phantom Brigade』はPC(Steam/Epic Gamesストア)向けに現在配信中。正式リリースに伴い、ゲーム内は日本語表示にも正式対応している。