ソ連FPS『Atomic Heart』の“ロボット長身美女双子”に熱視線集まる。勢いあまって公式インスタ開設


先日発売されたFPSゲーム『Atomic Heart』に登場するキャラクター「双子」に、コミュニティの視線が集まっている。美しきロボたちの姿が頭から離れないユーザーが続出しているほか、本作開発元が専用Instagramアカウントを開設するほどの人気となっている。なお、本稿には本作のネタバレとなりうる要素も含まれるため、留意してほしい。


『Atomic Heart』は、1955年の架空のソビエト連邦を舞台にするアクションRPGだ。本作の世界におけるソビエト連邦は、第二次世界大戦に勝利し、ロボット工学などの最先端技術が開発されている。幸福な社会や自然豊かな完璧な都市、全自動化された日常生活など、いわば人類が求める理想郷の実現が目前という状況だ。

しかし、その裏側には大きな闇が潜んでいる。本作の主人公であるエージェントP-3は、突如として人類に反旗を翻したロボットなどとの熾烈な戦いを繰り広げることになる。本作キャラクターは、ものにより狂気さえ感じさせる独特なデザインで描かれている。そのうち、特に印象的に扱われて本作パッケージなどにも主人公P-3と並んで登場するのが、「双子(The Twins)」だ。

双子は、その名の通り2体の類似したロボットだ。本作の重要キャラであり、ソ連変革の契機となる発明をし同志サチノフのボディーガードでもある。双子たちの最大の特徴は、そのしなやかな女性型ボディだろう。なお、双子はそれぞれレフト/ライトとの名称があり、原則(レオタードのような外装以外)何も着ていない方がレフト、ジャケットのようなものを羽織っているのがライトとなる。このふたりに向けて、多くのファンらより熱い視線が注がれているようなのだ。


というのも、本作発売前後からこの美しきメカたちはSNS上で多くのユーザーの話題に。その姿に魅了された者たちにより、トレイラーやゲームの画像・映像の共有のほか、ファンアートも多数投稿されている。魅力としては、無機質さとなまめかしさを両立したボディが着目されているようだ。ほかにも、戦闘スタイル含め、ボスとしてのデザインの格好良さを語るプレイヤーなども見られる。

そうした人気を受けてか、本作リリースと時を同じくする2月21日には、“双子専用”の公式Instagramアカウントが開設。本作Steamキー配布キャンペーンを実施して、フォロワーを募っていた。

双子のInstagramアカウントでは、さまざまな姿の双子が描かれている。投稿されている画像はかなりセクシー寄りとなっており、なかには各所のボディバランスが随分と変化していたり、より人間に近い姿にされているものも。ロボットであるためどこからが着衣でどこからが素肌か判断に困るものの、かなりの露出度に見える画像もあるため閲覧の際には注意してほしい。また、画像のディティールなどには不自然な点も多く、AIアートを利用して運営されているのかもしれない。もしもそうであれば、ある種本作の世界観に似合う運用といえるだろう。

本稿執筆時点で双子のInstagramアカウントは約3万7000人のフォロワーを誇る。一方で、本家『Atomic Heart』Instagramアカウントのフォロワーは約1万7000人に留まる。前述のキャンペーンの実施もあったとはいえ、双子の人気は想像を超えるようだ。余談として双子の身長はとても高く、267cm前後とのユーザー試算も出ている。こうした特徴から、巨大貴婦人として人気を馳せた『バイオハザード ヴィレッジ』のドミトレスク夫人と双子を重ねる者も散見される(関連記事)。


なお、本作開発元Mundfishは、現在キプロスを拠点としている。しかし、設立者がロシア出身のクリエイターであるなどロシアに所縁があることで知られており、現在ウクライナと戦争状態にある同国との繋がりも懸念されている。

一方で、Mundfish自身から暴力反対を強調する声明が出されたり、開発元本作の作曲家が楽曲提供の報酬を全額ウクライナに寄付したりといった動きもあった(関連記事1関連記事2)。また、先日にはゲーム内に含まれていた古いカートゥーン映像に差別的な表現があると指摘され、開発元が修正を約束し謝罪するに至っている(Eurogamer)。本作および開発元の動向については、今後もユーザーらからやや特殊な注目され方をしそうだ。

『Atomic Heart』はPC(Steam)/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中。PS4/PS5向けダウンロード・パッケージ版が4月13日に発売予定だ。