4人対戦デッキ成長型カードゲーム『HEART of CROWN Online』4月24日早期アクセス配信開始へ。デッキを育てて姫を擁立、支持者を集めて皇帝への即位を目指す

 

国内のインディーゲームスタジオilluCalab.(いるからぼ)は3月26日、『HEART of CROWN Online』の早期アクセス配信を4月24日に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は19.99ドル。早期アクセス配信開始時点では、オンライン対戦(フリーマッチ/ルームマッチ)とCPU対戦が可能とされている。

『HEART of CROWN Online』は、カード購入によってデッキを成長させて選んだ姫を新皇帝に即位させる、最大4人対戦のデッキ成長型カードゲーム。FLIPFLOPsによるボードゲーム『ハートオブクラウン』第二版をベースとしたデジタルゲーム版である。本作の舞台は、剣と魔法が世界を支配する荒々しい時代に、大陸全土の統一によって戦乱を終わらせた帝国だ。しかし帝国では、平和が強固なモノとなる前に、皇帝が病に倒れてしまう。後継者も決まっておらず、戦乱の世へ戻りかねない事態となっていた。本作でプレイヤーは、帝国の有力者の1人となり、新皇帝候補として姫を擁立。素早く帝位を定めて平和を固めるために、後継者争いを繰り広げることになる。


帝国における後継者争いは、最大4人対戦のターン制デッキ構築型カードゲームとして展開される。本作では、主に領地カードから得られるコインを使用することで、盤面からカードを購入可能。購入したカードは、デッキへと編成される。本作では『ドミニオン』などと同様、カードを購入して強いデッキを構築することで、勝利を目指していくのだ。

本作においては、後継者候補の姫であるプリンセスカードが存在している。後継者候補の姫たちは特殊能力を所持。擁立時に最大で継承点10点分のカードを得られるラオリリや、擁立後はカード購入コストが常時1安くなるクラムクラム、擁立時に条件を満たしていると追加ターン獲得権が入手できるレイン&シオンなど、それぞれ異なる能力をもっている。プレイヤーはゲーム中、6コインを支払うと残った姫の中から1人を擁立可能。どの姫を選ぶか、どのタイミングで擁立するかなども、勝敗を左右する。

またカードの種類としては、主にコインが得られる領地カードや、特殊能力をもつ行動カード、継承点をもつ継承権カードなどが存在。継承権カードについては、デッキ内にあるだけでは効果を発揮せず、姫の擁立後にセットすることで点数を得られることも特徴だろう。本作では購入したカードや擁立した姫の能力を駆使して、帝国の後継者争いを繰り広げていくわけだ。


本作のベースとなる『ハートオブクラウン』第二版は、FLIPFLOPsから2022年にリリースされた作品だ。FLIPFLOPsは、マンガ「ダーウィンズゲーム」などを手がけてきた、深山秀(ぎんこ)氏と高畑雪氏による2人組の漫画家である。『ハートオブクラウン』は、FLIPFLOPsによるデッキ構築型ファンタジーカードゲームとして2011年に発売。プレスリリースによると、同作は同人発の作品ながら、世界で5万部を販売しているそうだ。『ハートオブクラウン』第二版は、システム/バランス/アートなどが洗練された新バージョンとして2022年1月に発売されていた。

『HEART of CROWN Online』は、国内のインディーゲームスタジオilluCalab.が開発している。過去作としては、『アリス・エスケイプト!』『幻走スカイドリフト』などをリリースしてきた。またilluCalab.は、『ハートオブクラウン』第1版をベースとした『Heart of Crown PC』を2012年に初頒布。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で497件中80%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。本作『HEART of CROWN Online』は、『Heart of Crown PC』の開発元による『ハートオブクラウン』第二版のデジタル版となるわけだ。また本作は早期アクセス配信開始時点で、オンライン対戦とCPU対戦がプレイ可能。ランクマッチや戦績システム、シングルモードなどが実装予定とされている。実装予定については、リリースと同時にロードマップが公開されるそうだ。


『HEART of CROWN Online』は、PC(Steam)向けに4月24日早期アクセス配信開始予定。価格は19.99ドルとされている。また正式リリースは2025年初頭予定となっており、正式リリース時にはSteam版以外も発売予定。Steamのストアページによると、オンラインクロスプレイに対応するそうだ。なお現在、ストアページで体験版のインストールが可能となっている。