中国のデベロッパーYi Long Games(艺龙游戏)が手がけるアクションゲーム『嗜血印 Bloody Spell』が、Steamにて突然のプレイヤー人口増を見せた。先日2月18日には、プレイヤー数が突然普段の水準の30倍以上に膨れ上がり、これまでの最高記録を更新している。
『嗜血印 Bloody Spell』は、ミステリアスな武侠世界を舞台とした武術アクションだ。主人公となるのは、蘇夜錦という名の青年だ。彼と妹はある宗派で武術の修行に励んでいた。しかしある日、霊虚教と名乗る謎の組織が侵入。弟子たちは次々と殺害され、妹たちは人質となってしまう。夜錦は荒廃した世界を救うため、また妹たちを救い出すために、霊虚教との戦いに身を投じていく。
本作はゲームプレイとしては、遊ぶたびに敵やアイテム配置が変化するシステムを採用。短剣・大剣・槍などさまざまな武器を利用して、柔軟に敵と闘っていく。複数の武器をどんどん切り替えてコンボを構築できる仕組みとなっている。高速かつ柔軟なアクションが展開される作品となっているわけだ。
そして、『嗜血印 Bloody Spell』のさらなる特徴が、衣装である。主人公の夜錦は、アイテムの利用によって女性の見た目にも変化できる。そのためか、本作では女性用の衣装がDLCなどで販売され、やたらと充実しているのだ。本作SteamストアページのスクリーンショットやDLC欄には、女性姿用のきわどい衣装が多数存在している。もっと単純にいえば、乳房や股間が最低限しか隠れていないような、セクシー衣装が大量なのだ。なお、男性用の衣装はブーメランパンツ水着などを除いてバリエーションも露出も比較的少なく、筆者個人としては残念である。
そんな本作は約3年間の早期アクセス配信期間を経て、昨年1月27日にSteamで正式リリースを迎えた。リリース当初には、Steamでの同時接続プレイヤー数は3000人を突破(SteamDB)。本作の評価面はというと、本稿執筆時点で2万3800件以上のSteamユーザーレビューが寄せられ、うち88%が好評とする「非常に好評」ステータスを得ている。国内ユーザーからは日本語の粗さなどが指摘されている一方で、アクションゲームとしては一定の評価を誇っているわけだ。
早期アクセス配信期間も含めると配信から約4年という歳月を経たいま、本作の同時接続プレイヤー数は突然更新。それまで毎日ピーク時で200人前後が遊ぶにとどまっていた本作は、今年2月18日には最大5000人を突破。翌19日には7267人が一斉に本作を遊び、最大同時接続プレイヤー数を大幅に更新したのだ。
こうしたユーザーの急増が見られた原因としては、まず本作の記録的値引きがあるだろう。『嗜血印 Bloody Spell』は、早期アクセス配信タイトルとしては2050円でリリース。正式リリース前には、現在の定価である2580円へと値上げしている。そして本作は、人口急増とほぼ時を同じくして75%オフの645円のセール価格となった。これは過去最安値となるセールであり、多くのプレイヤーを呼び込んだ可能性はあるだろう。
また、DLCで販売される衣装類もバンドルとして大幅に値引き。ゲーム本体とあわせて本来1万5170円で提供されている“衣装全部入りバンドル”が、現在は3891円で販売されている。この機会に衣装をたんと買い込み、ゲーム内で鑑賞しようという多数ユーザーが、血気盛んに本作を立ち上げている可能性も濃厚だろう。
ほかにも、人口が急増した2月18日には、新たな衣装DLCが2種類リリース。ゲーム本体向けには、“すごい姿”の女性型の敵が追加されたり、フォトモードでの踊りを追加したりするアップデートも配信されている(アップデートノート、女性の裸体に近い画像が含まれるため、閲覧の際は留意されたい)。
『嗜血印 Bloody Spell』は、PC(Steam)向けに現在配信中。2月25日までは75%オフの645円で提供されている。また、全衣装DLCとセットになったバンドル「嗜血印本体+全部服装DLC」バンドルは、74%オフの3891円で販売されている。