『FIFA 23』にてC・ロナウド選手が“中東リーグ移籍”に際して弱体化。約12年ぶりに総合評価90を下回る

 

FIFA 23』にて、クリスティアーノ・ロナウド選手がリーグ移籍に際して弱体化を受けたことが注目を集めている。海外メディアEurogamerが伝えている。


『FIFA 23』はElectronic Artsが9月30日に発売した人気サッカーゲームシリーズの最新作だ。対応プラットフォームはPC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S。1万9000人以上の選手と700以上のチーム、100のスタジアムと30以上のリーグを収録している。本作では選手ごとにステータスが設定されており、そうしたステータスから算出された総合評価も存在。シリーズごとに選手のステータスは異なっており、アップデートによりステータスが変更されることもある。

そして今回本作において実施された、クリスティアーノ・ロナウド選手のステータス変更が注目を集めている。ポルトガル出身のロナウド選手は、多岐にわたる世界記録を保持する人物だ。サッカー史上最多得点記録を保持するほか、歴代で初めて欧州三大リーグとされるプレミアリーグ、リーガエスパニョーラ、セリエAのすべてで優勝するなど、その功績は枚挙にいとまがない。サッカーを知らない人でも、名前を聞いたことはあるだろう。

そんなロナウド選手のステータスが今回『FIFA 23』において、弱体化されたのである。個々のステータスは守備を除いて軒並み弱体化。総合評価90となっていたステータスは88になった。ロナウド選手の総合評価が90を下回ったのは、2010年リリースの『FIFA 11』以来の出来事だ。ちなみにロナウド選手と同じく多数の記録をもち、世界トップ選手のひとりといえるリオネル・メッシ選手の総合評価は以前と変わらず91となっている。


本作におけるロナウド選手弱体化の背景には、現実での同選手の動向が関係しているのだろう。ロナウド選手は昨年2022年11月22日にプレミアリーグのマンチェスターユナイテッドを退団。そして12月31日に、サウジ・プロフェッショナルリーグのアル・ナスルに移籍することが発表された。

つまり、タイミングから考えるに『FIFA 23』のロナウド選手の弱体化は、マンチェスターユナイテッドの退団、あるいはアル・ナスルへの移籍を受けた変更と考えられるわけだ。そもそもとして、ロナウド選手はマンチェスターユナイテッド退団前には試合にあまり出られず、ベンチに控えていることが多かった。2022年の同選手の戦績から今回の調整が実施された可能性はある。

またマンチェスターユナイテッドが属するプレミアリーグは、世界最高峰のリーグとも称される人気リーグ。同リーグおよびチーム離脱を受けて、同選手のゲーム内評価を調整した可能性も考えられるだろう。さらに『FIFA 23』において、プレミアリーグの選手およびチームの評価は、サウジ・プロフェッショナルリーグと比べてかなり高い。単純にゲームバランスの調整という側面もありそうだ。


なお本稿執筆時点では、ロナウド選手のアル・ナスルへの移籍はゲーム内に反映されていない。一方でマンチェスターユナイテッドの退団については反映されているため、無所属選手という扱いとなっている。アル・ナスルでのロナウド選手としてプレイしたい場合は、アップデートを待つ必要がありそうだ。

『FIFA 23』はPC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中だ。